この記事では、「初頭効果」と「ハロー効果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「初頭効果」とは?
初頭効果とは、最初に与えられた情報がその後の情報にも影響することをいいます。
ソロモン・アッシュという心理学者によって明らかにされました。
アッシュが行った実験では、Aという人物についてポジティブな情報を伝えながら紹介するとAについて好印象を抱いた人が多くなりました。
その反対にネガティブな情報を伝えながら紹介した場合には、悪い印象を抱いた人が多くなったのです。
Aという人物に対する印象が、その情報によって左右されていることが分かります。
初めて会った人がスーツをビシッと着こなしていて誠実そうに見えたら、その後に遅刻してくるなどの行動をとったとしても悪く思わなかったりするのが初頭効果です。
「ハロー効果」とは?
ハロー効果とは、何かを評価する時に目立つ特徴が他の特徴の評価を歪める現象のことをいいます。
エドワード・ソーンダイクという心理学者が初めてハロー効果という言葉を論文で使いました。
ハロー効果の「ハロー」は、聖人の頭の上の光の輪を指しています。
ハロー効果の具体的な例としては、身だしなみが悪かったりすると仕事もできないと決めつけられてしまったりすることが挙げられます。
また、医者や弁護士などの立派な肩書を紹介された場合に、マナーが悪いという欠点があってもそれほど気にならなくなったりするのもハロー効果になります。
「初頭効果」と「ハロー効果」の違い
初頭効果もハロー効果も心理学で使われている用語です。
初頭効果は最初に与えられた情報によってその後の情報や印象が左右されることを表しており、ハロー効果は目立つ特徴によってその他の特徴が歪められることを表しています。
まとめ
初頭効果は最初の印象によってその後の印象が左右されることで、ハロー効果は目立つ特徴の情報によってそれ以外の特徴に対する印象が左右されることです。