この記事では、「所見」と「診断」の違いを分かりやすく説明していきます。
「所見」とは?
医療や教育などの現場で頻繁に登場する「所見」という言葉は、「あるものを見て感じた結果」あるいは「ある事柄についての意見や考え方」などを示す語句として使われています。
医療用語としては「患者を診察した後の医者の意見」、また教育用語では「学校での生徒の生活を見た教師からの感想」などというニュアンスで使用されています。
「診断」とは?
「診断」とは、「医師が患者を診察して病気や怪我などの詳しい病状を判断する」さまや「ある事柄に問題や不具合などがあるか否かをしっかり調査する」様子などを示す言葉です。
人や物などの悪いところをきちんと調べたり、欠陥や異常などを詳しく確かめるなどというニュアンスで使われており、「比較」または「判定」などという語と似たような意味合いで用いられています。
「所見」と「診断」の違い
「所見」と「診断」の違いを、分かりやすく解説します。
「所見」と「診断」は、いずれも主に医療用語としてしばしば登場する言葉です。
「所見」は「患者を診察した医師からの感想や意見」を示す語句で、一方「診断」は患者を診察する所までは同様ですが、さらに「詳細な健康状態、および病気や怪我などの種類や進行状況などを医学的に判断する」などという意味をもっています。
もう少し端的に言えば、「所見」は「意見や感想」などを表し、「診断」は「所見を言うためにじっくり検査したり調査する」などという意味合いで使われている文言になります。
「所見」の例文
・『マーケティング調査の所見はまとまりましたか』
・『人事評価や営業数値などにおける所見』
「診断」の例文
・『来週は会社で手配した健康診断を受ける予定です』
・『各自の能力を診断するためにテストを行います』
まとめ
主に医療や教育などの用語としてよく目にする「所見」と「診断」は、使われる場面や状況などは共通している部分が多いですが、それぞれがもっている意味は異なります。
使用する際にはどちらがより相応しいかしっかり判断した上で上手に使い分けましょう。