「製本」と「正本」の違いとは?分かりやすく解釈

「製本」と「正本」の違いとは?違い

「製本」「正本」はどちらも「せいほん」という読み方を持つ言葉です。

この2つの言葉はそれぞれどのような意味なのでしょうか。

今回は、「製本」「正本」の違いを解説します。

「製本」とは?

「製本」とは、「用紙を加工して本の形に整えること」を意味する言葉です。


「製本」の使い方

原稿の内容を印刷した紙の形を整えて綴じあわせ表紙をつけたりカバーをかけたりなどして完成品の本の形に仕上げる加工を指します。

本を作る工程のうち内容に関する作業を除く物理的な本の製造作業を表す言葉です。

書かれている内容や種類などにかかわらず綴じあわせて本の形になることを製造する作業は全て「製本」に当たります。

一般的には機械装置で本を製造する作業を指しますが、手作業で一冊だけ本を作る行為も「製本」に含まれます。


「正本」とは?

「正本」とは、「書き写すもとになった本」を指す言葉です。

「正本」の使い方

アルゴンを見本2時書き写して作った本のことを「写本」といいます。

写本を作る際の見本になる最初に書かれたもとの本が「正本」です。

書き写す際は内容を正確に複製するので基本的に内容は同一になるはずですが、書き間違いや誤字脱字などにより写本の内容が正確性を欠くこともあります。

「正本」は正式なものとして書かれた本なのでそこに書かれている内容が正しく、製作者の意図した内容がそのまま書かれています。

公文書でも使われる表現ですが公文書の場合は作成されたもとの書類ではなくもとの書類を正確に記載し同じ効力を持つ書類が「正本」です。

「製本」と「正本」の違い

用紙を加工して本の形に整えるのが「製本」、書き写すもとになる正しい本が「正本」という違いで区別されます。

「製本」の例文

・『製本作業に取り掛かる』
・『製本前に用紙の種類を選ぶ』

「正本」の例文

・『正本を見て書き写す』
・『正本から内容が変わってしまっている』

まとめ

「製本」「正本」は読み方は同じでも意味が全く異なります。

混同しないようにそれぞれの正しい意味を知っておきましょう。

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