この記事では、「収入印紙」と「収入証紙」の違いについて紹介します。
収入印紙とは?
収入印紙とは政府が発行している証票で、税金や手数料の納付に用いられるものです。
印紙税法によって定められた課税文書を発行する際には、税金を納める必要があります。
そこで、作成した文書に収入印紙を貼り付けると、税金を納付したことになるのです。
対象となる課税文書には、領収書や契約書、保険証券、預金証書、定款等があります。
印紙税は紙の文書に必要なものなので、電子契約等は対象外となっています。
また、必要となる手数料には、国家試験の受験手数料や訴訟費用等が挙げられます。
収入印紙には、200円から100,000円まで額面が違うものが19種類あります。
収入証紙とは?
収入証紙とは、地方自治体が条例に基づいて発行している証票です。
地方自治体への税金や手数料を納付するために用いられます。
地方自治体に許認可の申請をする際や各種試験を受ける際の手数料を納付するため等に使われます。
利用される場面としては、運転免許試験の申請や運転免許証の交付・更新、国外運転免許証の発給などにかかる手数料の納付が挙げられます。
ただし、東京都では収入証紙を廃止しており、現在は使われていません。
手数料の納付は収入証紙ではなく、現金で行われています。
それから収入証紙貼り付けの代わりになるWeb決済を導入している県などもあります。
収入印紙と収入証紙の違い
収入印紙も収入証紙も、税金や手数料を納付するために発行されている証票です。
収入印紙が国に支払う税金や手数料の納付に使われるのに対して、収入証紙は地方自治体に支払う税金や手数料の納付に使われます。
そのため収入印紙と収入証紙では、使用する目的が異なります。
まとめ
収入印紙は国に支払う税金や手数料を納付するために使用する証票で、収入証紙は地方自治体に税金や手数料を納付するための証票になります。