この記事では、「瑪瑙」と「翡翠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「瑪瑙」とは?
瑪瑙とは、石英の微細な結晶が集まってできた石のことをいいます。
瑪瑙という名前は、切った時の断面が馬の脳に見えることから付けられたといわれています。
瑪瑙はありふれた鉱物なので、世界の様々な場所で産出されます。
ブラジルやアルゼンチンといった南米やドイツ、ポーランド、チェコ、オーストラリアなどが主な産地になります。
日本でも産出されますが、その量はあまり多くありません。
工芸品の材料にも用いられますし、アクセサリーに加工されたりもします。
「翡翠」とは?
翡翠は緑色をした美しい宝石で、特に東洋では珍重されてきました。
翡翠という名前は元々、中国語で「カワセミ」のことを指していたといいます。
翡翠は中国では、皇帝など権威の象徴でした。
翡翠には、ケイ酸塩鉱物の一種であるヒスイ輝石とネフライトでできている石の2種類があります。
ヒスイ輝石とネフライトは鉱物的には全く別物ですが、見た目が似ているのでどちらも翡翠とされます。
日本では古代、装身具として用いられていました。
祭祀や呪術にも使われたといわれています。
「瑪瑙」と「翡翠」の違い
瑪瑙も翡翠も天然の鉱物でできている石ですが、全く違う鉱物で構成されています。
瑪瑙は石英でできていて、翡翠にはヒスイ輝石でできているものとネフライトでできているものの2種類があります。
また、瑪瑙には色々な種類があり、赤い色をしているものもあれば青色や緑色、縞模様があるもの等様々です。
瑪瑙は縞模様があるアガートと縞模様がないカルセドニーに分類できますが、カルセドニーのうち緑色をしているものは翡翠によく似ています。
まとめ
瑪瑙と翡翠の違いは、構成している鉱物や色、模様にあります。
瑪瑙には様々な色があり、縞模様があるものとないものがあります。
翡翠はきれいな緑色をしていて、縞模様はありません。
翡翠に良く似た緑色の瑪瑙もあります。