「赤貧」と「貧乏」の違いとは?分かりやすく解釈

「赤貧」と「貧乏」の違いとは?違い

この記事では、「赤貧」【せきひん】と「貧乏」【びんぼう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「赤貧」とは?意味

ひどい貧乏という意味があるのが「赤貧」【せきひん】です。

財産になるものが一つもない状態を指す言葉であり、この上ないほどのきわめて貧しい状態を表します。

例えば、元は財力があった武士であっても、今は傘貼りをしてボロ長屋に住む「赤貧の生活」する身になった状況を表すのです。

なかには貧困のため結婚もできず、子どもすらいない人もいて、「赤貧」のうちに死ぬ者もいました。


「貧乏」とは?意味

お金がほとんどないため買いたいものが買えず、食べるものも困ることを「貧乏」【びんぼう】といいます。

貧苦【ひんく】のために趣味で使えるお金もなく、服も使い古して着るといった生活するのです。

収入があっても食事代で消えてしまい、車や電化製品を買える余裕もありません。

光熱費も払えないときがあったり、物を売っては金にすることもあるでしょう。


「赤貧」と「貧乏」の違い

「赤貧」「貧乏」の違いを、分かりやすく解説します。

何一つないきわめて貧しいことを「赤貧」といいます。

ひどいと思うほどの貧しさは、その日食べるものがないほどで、残すものはなにもないといった状態を意味するわけです。

「赤貧にあえぐ」といえば、貧困の日々にもうなすすべもなく、生きる気力も失うといった意味があります。

もう一方の「貧乏」は、苦しい生活を送る状況を表す言葉であり、収入はあっても家族を養えなかったり、安い賃貸を借りて生活するわけです。

古くなっても修繕するお金もないので、屋根の一部がない状態であったり、床が抜け落ちている家に住む貧しい人を「貧乏」といいます。

「赤貧」の例文

・『生活保護を受けて生きる赤貧の家族は痩せこけていた』
・『赤貧にあえぐ家族を見て気の毒になって寄付した』

「貧乏」の例文

・『貧乏な家に生まれた彼女は、高校に進学できなかった』
・『暇がないほど働いているのに、貧乏から抜け出せない』

まとめ

どちらもかなり貧しい状態であることを意味する言葉ですが、「赤貧」の方がより貧しい状況を表します。

言葉を使うときはうまく自分なりに使い分けてみるといいでしょう。

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