「総計」と「総額」はどちらも計算で使われる言葉です。
2つの言葉はどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「総計」と「総額」の違いを解説します。
「総計」とは?
「総計」とは、「全体をあわせて計算すること」を意味する言葉です。
「総計」の使い方
いくつかの数字や計算があるとき、対象の全てを計算することを指します。
一般的には複数の結果を合わせて計算することという意味で使われます。
例えば毎日の売上を計算して出された1日ごとの売上全てを計算して一か月の売り上げを出すような計算が「総計」です。
計算を表す言葉なので足すだけでなく引いたりかけたり割ったりなどすべての計算が含まれます。
黒字から赤字を差し引いて最終的な結果を算出するような計算も「総計」です。
「総額」とは?
「総額」とは、「すべてを合わせた金額」を意味する言葉です。
「総額」の使い方
いくつかある金額の全てを合計した額を指します。
合わせていくらになるのかを意味する言葉で計算する対象がお金の場合のみに用いられる表現です。
一般的には性質が同じお金同士を集めるような合わせてひとくくりにされるお金を表す意味で使います。
「総計」と「総額」の違い
全てを計算することが「総計」、全てを合わせたお金の額が「総額」という違いで区別されます。
「総計」は売り上げた品物の個数や入場者数などさまざまな対象の計算に対して用いられる表現なのに対し、「総額」は金額限定で使われる表現です。
合計したお金のことを「総計」ということもありますが枚数や台数などお金以外のものを対象に「総額」という表現を使うことはありません。
「総計」の例文
・『今月の売り上げの総計が出た』
・『総計では1万人を超える』
「総額」の例文
・『総額で1万円になる』
・『賞金総額1億円の大会』
まとめ
「総計」と「総額」は計算する対象がお金かどうかで区別されます。
どちらも日常的に使う言葉なので使い分ける基準を知っておきましょう。