「総勢」と「合計」はどちらも日常会話で使われる言葉です。
2つの言葉はそれぞれ具体的に何を意味しているのでしょうか。
今回は、「総勢」と「合計」の違いを解説します。
「総勢」とは?
「総勢」とは、「集団を構成している全ての人の数」を指す言葉です。
「総勢」の使い方
「総勢」の「勢」は「多勢」「軍勢」などと同じように集まった多くの人々を表しています。
「総」は「すべて」を意味するので「総勢」は「そこに集まり集団を形成しているすべての人」を表す言葉です。
簡単に言えば全員の人数を数えた計算結果に当たり、その場にいる参加者全員や所属している人すべてなど条件に当てはまる人を合わせた人数を「総勢」といいます。
「合計」とは?
「合計」とは、「合わせて数えた数量」を意味する言葉です。
「合計」の使い方
異なる数同士を合わせる、つまり足した計算結果を指します。
足し算の計算結果である「和」と同じ意味に当たり、足し算なので当然ふたつ以上の数で数えられるものが対象になります。
一般的には複数の数字を足した計算結果という意味で使われることが多く、対象となる数の大小に関わらず足した計算結果であれば「合計」です。
「総勢」と「合計」の違い
全ての人数を足した人数が「総勢」、複数の数を足した計算結果が「合計」という違いで区別されます。
「総勢」は集団としてくくりにできる人たちを数える時のみに使う表現なのに対し、「合計」は種類や量を問わずあらゆる数に対して使える表現です。
人の数を「合計」と表現することは可能ですが人以外の数を「総勢」とはいいません。
「総勢」の例文
・『エントリーは総勢1000人を超えた』
・『総勢100名がタイムを競うレース』
「合計」の例文
・『5教科の合計が350点を超えると合格だ』
・『すべての荷物を合計すると40キロを超える』
まとめ
「総勢」と「合計」はどちらも合わせた計算結果を指す言葉ですが数える対象の違いで区別されます。
計算している対象が人なのかどうかが区別の基準なので憶えておきましょう。