「築造物」と「建造物」はどちらも人の手によって造られたものを指す言葉です。
2つの言葉はどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「築造物」と「建造物」の違いを解説します。
「築造物」とは?
「築造物」とは、「強固な土木構造物」を指す言葉です。
「築造物」の使い方
強固な堤防や巨大な鉄塔など一際大きくて丈夫な構造物を指します。
ちょっとやそっとのことでは壊れないよう頑丈に造られたものを指す言葉であり、一般的には耐久性を重視して作られる実用的な構造物に対して用いられる表現です。
基本的にはトンネルや橋など土木的な構造物に対して用いられる表現ですが、建物の中でもシェルターなどは特に丈夫さを重視して作られているため「築造物」として扱われることもあります。
「建造物」とは?
「建造物」とは、「人の手によって建てられた大きな構造物」を指す言葉です。
「建造物」の使い方
ビルやタワーなど人の手によって建てられた構造物の中でもある程度の大きさのものを指します。
具体的な基準はありませんが一般的に一戸建ての住宅は含みません。
遠くからでも目立ち見上げるような大きさの建物が「建造物」に当たります。
ビルや展望台など人が中に入って使う建物だけでなくモニュメントや大仏のような中に入れない構造のものでもある程度大きければ「建造物」です。
「築造物」と「建造物」の違い
巨大で特に丈夫さを求められる構造物が「築造物」、ある程度大きい構造物が「建造物」という違いで区別されます。
「築造物」が耐久性を求められる実用的な構造物を指すのに対し、「建造物」は目的や形にかかわらずある程度の大きさの構造物すべてを指す言葉です。
「築造物」の例文
・『築造物について調べる』
・『築造物の老朽化が社会問題化している』
「建造物」の例文
・『町のシンボルになっている建造物』
・『建造物のデザインを規制する条例』
まとめ
「築造物」と「建造物」はとてもよく似た意味の言葉です。
それぞれのニュアンスを理解して使い分けてください。
