この記事では、「慣用句」と「熟語」の違いを分かりやすく説明していきます。
「慣用句」とは?
「慣用句」とは、二つ以上の語を組み合わせた形で使われ、全体で、ある決まった意味を表すものを言います。
「慣用句」の「慣」は「なれる」、「ならわし」、「習慣」などの意味があります。
また、「用」は「もちいる」、「使う」、「使用する」、「行う」などを表しています。
そして、「句」は「く」、「言葉などのひと区切り」、「曲がる」などを指しています。
そのため、「慣用句」は漢字の意味で見てみると、「慣わしで用いる句」のような意味合いになります。
「熟語」とは?
「熟語」とは、二つ以上の漢字を組み合わせ、一語として使われるようになった言葉のことを言います。
または、二つ以上の単語の組み合わせで、一語として用いられるようになった言葉のことを表しています。
あるいは、特定の意味として、慣用されるようになった語句のことを指しています。
「熟語」の「熟」は、「うむ」、「じゅくす」、「なれる」などの意味を持っています。
さらに「語」は、「かたる」、「話す」、「ことば」などを指しています。
そのため、漢字の意味でみると、「熟語」は「慣れた言葉」と言うような意味合いになります。
「慣用句」と「熟語」の違い
「慣用句」と「熟語」の違いを、分かりやすく解説します。
「慣用句」とは、二つ以上の語が常に続けて用いられ、全体で、ある決まった意味を表しているものを指しています。
一方、「熟語」は二つ以上の漢字を結合、または二つ以上の単語を結合してできた一つの語のことを言います。
あるいは特定の意味の慣用句のことを表しています。
従って、「熟語」は「慣用句」も含んでいますし、「慣用句」は「熟語」の中に含まれていることになります。
「慣用句」の例文
・『慣用句は「慣用語」や「慣用語句」とも言います』
・『私はさまざまな慣用句の意味を調べるのが好きです』
・『慣用句は意外な意味を持っているのもあり、興味深いです』
・『インターネットを使って慣用句の意味を調べる』
「熟語」の例文
・『熟語は漢字の数によって、二字熟語、三字熟語などと呼ばれます』
・『熟語は音読みで読まれる言葉が多いようです』
・『熟語になることで、漢字の読み方が変わる事があります』
・『私はある四字熟語を座右の銘としています』
まとめ
「慣用句」と似た意味を持つ他の語としては、「成句」、「イディオム」、「フレーズ」などが挙げられます。
また、「熟語」と似ている言葉では、「熟字」、「複合語」、「イディオム」、「成句」、または「慣用句」などがあります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。