「融解」と「溶解」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「融解」と「溶解」の違いとは?違い

「とけること」を意味する化学用語として「融解」「溶解」があります。

2つの言葉はどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。

今回は、「融解」「溶解」の違いを解説します。

「融解」とは?

「融解」とは、「固体がとけて液体になること」を意味する言葉です。


「融解」の使い方

固体の構造が変化して液体になることを意味します。

物体は状態の違いにより「気体」「液体」「固体」の3つに分類され、物質を構成する原子同士が強く結びつき一定の形の大きさを保つ状態を固体といいます。

固体がとけて液体にする変化するさまを意味する言葉が「融解」です。

固体である氷に熱が加わりとけて液体である水に変化する現象が「融解」に当たります。


「溶解」とは?

「溶解」とは、「物質が別の物質にとけること」を意味する言葉です。

「溶解」の使い方

固体や液体や気体が別の液体や固体にとけて混ざるさまを指します。

一般的に固体に別の物質が混ざることはほとんど無いため液体にとけて均一になることを表す言葉として使われますが、特別な条件において固体に混ざることもありその場合も「溶解」と表現します。

固体の食塩を液体の水に溶かす食塩水作りや熱して溶かした金属同士を混ぜ合わせた合金作成などが「溶解」に当たります。

「融解」と「溶解」の違い

「融解」「溶解」の違いは「変化」です。

固体から液体へ物質の状態がとけて変化することを「融解」といい、異なる状態にある物質同士がとけて混ざり合う変化を「溶解」といいます。

「融解」は物質そのものは同じで状態のみ変化するのに対し「溶解」は異なる状態のもの同士が混じり合うので水溶液など混じり合う前とは別の物質に変わります。

「融解」の例文

・『氷が融解する』
・『高温で融解する物質』

「溶解」の例文

・『塩が水に溶解した』
・『溶解を利用して新しい素材を作り出す』

まとめ

「融解」「溶解」は異なる現象を表しています。

明確な基準で区別されるので知っておきましょう。

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