この記事では、「一朝一夕」と「一長一短」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一朝一夕」とは?
「一朝一夕(いっちょういっせき)」とは、わずかな期日のことを言います。
「一朝一夕」の「一」は「ひとつ」、「いちど」、「数の名」などの意味があります。
また、「朝」は「あさ」、「あした」、「朝廷」などを表しています。
そして、「夕」は「ゆう」、「ゆうべ」、「夕方」などを言います。
「一長一短」とは?
「一長一短(いっちょういったん)」とは、長所もあるが、短所もあり、完全ではないことを意味しています。
「一長一短」の「一」は、前述のとおりになります。
さらに「長」は、「ながい」、「たける」、「おさ」などを指しています。
また、「短」は「みじかい」、「たりない」、「欠点」などを意味しています。
「一朝一夕」と「一長一短」の違い
「一朝一夕」と「一長一短」の違いを、分かりやすく解説します。
「一朝一夕」とは、わずかな期日のことを表しています。
一方、「一長一短」は長所もあるが、短所もあり、完全ではないことを言います。
「一朝一夕」はわずかな期日のことを指していますが、「一長一短」は、人や物の良い面、悪い面を意味しているので、この点に違いがあります。
「一朝一夕」の例文
・『外国語は一朝一夕では習得できません』
・『どんな仕事も一朝一夕で身に付くものではありません』
・『一朝一夕でできるものはほとんどありません』
・『一朝一夕にはいかないところが面白い』
「一長一短」の例文
・『どんなに優れた設備でも、一長一短があります』
・『一長一短の、一短の部分の見方を変える』
・『どちらも一長一短があり、甲乙つけがたいです』
・『あらかじめ一長一短があることを知っておいてください』
まとめ
「一朝一夕」は漢字の意味で見てみると、「一度の朝と一度の夕(方)」のような意味合いになります。
また、「一長一短」は漢字の意味でみると、「一つの長所と一つの短所」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。