「海峡」と「運河」はどちらも船がないと行き来できない場所を指す言葉ですが、具体的にそれぞれ何を指しどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「海峡」と「運河」の違いを解説します。
「海峡」とは?
「海峡」とは、「陸地と陸地の間にある幅の狭い水域」を指す言葉です。
「海峡」の使い方
海や湖など水がたくさんある場所のことを「水域」といいます。
水域のうち陸地に挟まれて狭くなっている場所が「海峡」です。
一般的には陸地に挟まれた狭い海を指す言葉として使いますが必ずしも海にだけ用いられる表現ではありません。
湖にある陸地に挟まれた狭い場所のことも「海峡」と呼ばれます。
水によって隔たれた陸地を移動する際に通行することから海上交通の要衝として機能することが多く、歴史的にも海上貿易や軍事行動などの目的でしばしば争いが発生する重要地点です。
「運河」とは?
「運河」とは、「船舶が航行できるよう整備された水の通り道」を指す言葉です。
「運河」の使い方
自動車が走る道路を陸地に整備するように船舶が移動できる場所として整備される水域の通り道を指します。
一般的には海や湖などの水域と接続するように整備されることが多く、つながりのない水域間を移動可能にしたり離れた場所へ船舶での移動を可能にしたりなど水上の交通路として整備されるのが「運河」です。
「海峡」と「運河」の違い
「海峡」と「運河」の違いは「人工物であるかどうか」です。
「海峡」は人の手が加えられていない自然の地形を指すのに対し、「運河」は地面を削るなど人の手によって人工的に作られた船舶の通り道を指します。
「海峡」の例文
・『海峡を船で渡る』
・『海峡を隔てた陸地が肉眼で確認できる』
「運河」の例文
・『製品は船で運河から出荷される』
・『地中海と紅海はスエズ運河で結ばれている』
まとめ
「海峡」と「運河」は人工物かどうかで区別されます。
世界中の水域に存在するので違いを正しく知っておきましょう。