この記事では、「徘徊」と「彷徨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「徘徊」とは?
「徘徊」は「はいかい」と読みます。
意味は、「ある範囲の中を、あてもなくうろうろと歩き回ること」です。
自分の生活している範囲内で目的を持たず歩き回ることを表します。
「徘徊」の言葉の使い方
「徘徊」は名詞として「徘徊する・した」「徘徊防止ドア」などと使われます。
「徘」は「さまよ(う)」とも読み「ぶらぶら歩く」という意味、「徊」は「行ったり戻ったりする」という意味、「徘徊」で「近所をうろうろ歩いて行ったり来たりすること」になります。
最近では認知症の高齢者が、家族の知らないうちに家を出て歩き回ることに使われています。
「彷徨」とは?
「彷徨」は「ほうこう」と読みます。
意味は「広い範囲をあてもなく歩き回ること」です。
自分が生活している範囲をはるかに超えて、目的を持たずひたすら歩き回ることを表します。
「彷徨」の言葉の使い方
「彷徨」は名詞として「彷徨する・した」「彷徨の旅」などと使われたり、「彷徨う」で「さまよう」と読みます。
「彷」は「さまよ(う)」とも読み「はっきりしない」「あてもなく歩き回る」という意味、「徨」も「さまよ(う)」と読み、「あてもなく歩く」という意味、「彷徨」で意味を強調して「広い範囲をあてもなくひたすら歩き回ること」になります。
「徘徊」と「彷徨」の違い
「徘徊」は「近所をうろうろ歩いて行ったり来たりすること」です。
「彷徨」は「広い範囲をあてもなくひたすら歩き回ること」です。
「徘徊」の例文
「徘徊」の例文は以下の通りです。
・『祖父が徘徊する様になる』
・『酔った勢いで街を徘徊する』
「彷徨」の例文
「彷徨」の例文は以下の通りです。
・『一人で野山を彷徨する』
・『知らない町を彷徨する』
まとめ
今回は「徘徊」と「彷徨」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。