この記事では、インターネットの「帯域」と「速度」の違いを分かりやすく説明していきます。
「帯域」とは?
「帯域」とはネット上で単位時間あたりの送受信容量です。
厳密に言えば「帯域」はインターネットの通信にあたり使用される周波数の上下を指し、一番高い周波数と一番低い周波数の幅が広ければ広いほど送受信できる容量が増えます。
しかし「帯域」が広いからといって通信が必ず速くなるというわけではありません。
「帯域」はやり取りできるデータ容量の上限に影響を与えるものなので、実際にどれくらいの速さで通信できるかではなく、最大でどれくらいの速さが出せるかの目安になります。
「速度」とは?
「速度」とはいわゆる通信速度であり送受信できるデータ容量を指す言葉です。
「速度」が速ければ速いほどウェブページの読み込みなどが早くなります。
読み込みの早さが変わるなら物の動きに関する速さではなく時間的な早さのほうが正しいのではと思うかもしれませんが、電気信号が動くはやさを指しているので「速度」が正しい表現です。
「速度」は電気信号が行き来する速さなので同じように利用している他の人の影響を受けます。
「帯域」と「速度」の違い
「帯域」と「速度」の違いを、分かりやすく解説します。
単位時間あたりに送受信できるデータ量の上限の目安が「帯域」で、実際に送受信されるデータ量が「速度」です。
「帯域」は使用される周波数によって決まるので影響を受けて変化することはほとんどありません。
しかし「速度」は端末の性能や通信回線の混雑具合など様々な要因に影響を受けて簡単に変化します。
まとめ
基本的に「帯域」の数値が高ければ「速度」も高いということが多いですが、「帯域」はあくまでも「速度」の上限でしかありません。
そのため「帯域」が良くても端末や環境が悪ければ「速度」が全然出ないことも珍しくないので、「帯域」を見て選べば安心というわけではない点には注意しましょう。