最近、学校の先生の中に、いままでには聞いたことがない名称の人がいます。
「主幹教諭」というのがそれで、実はしらなかっただけで、もう随分前からあるようです。
それでは、この「主幹教諭」とはどういう意味でしょうか。
また、「教務主任」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「主幹教諭」と「教務主任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主幹教諭」とは?
「主幹教諭」とは、学校教育法の改正によって、2008年度から正式な職位となったもので、教員の中では、「校長」と「教頭」に次ぐ位置にあるものです。
したがって、明確な権限を持って指導者としての役割を果たします。
通常は、その職位を遂行するための手当も支給されます。
「教務主任」とは?
「教務主任」とは、校長の指導のもとに、教員の中での指導者的な立場を担う役割のことを表す言葉です。
同じような役割としては、「学年主任」、「学科主任」、「生徒指導」などがあります。
「主幹教諭」と「教務主任」の違い
「主幹教諭」と「教務主任」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、一般の先生、あるいは教諭とは違う役割を与えられた職種であることは同じですが、そもそも何の呼び方なのかが違います。
つまり、「主幹教諭」は教員の「職階」あるいは「職位」のことであるのに対して、「教務主任」は「役割」に過ぎません。
これは、一般の会社で言えば「主幹教諭」は「課長」のような職位であり、「教務主任」は「宴会の幹事」のようなものだと言えば分かりやすいでしょう。
まとめ
この記事では、「主幹教諭」と「教務主任」の違いを、解説してきました。
「主幹教諭」が誕生した頃、学校教育の制度は大きく変わりました。
その大きなものが「特別支援学校」の誕生です。
これによって、それまで「盲学校」、「聾学校」、「養護学校」としてそれぞれの特有な教育を行なっていました。
それが、「どんな障害をもっている学生も、同じように教育を受けることができる」環境を目指してスタートしたのがこの「特別支援学校」でした。