この記事では、「一定」と「特定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一定」とは?
「一定(いってい・いちじょう)」とは、一つに定まって変わらないことを言います。
「一定」の「一」は「ひとつ」、「ひとたび」、「いちど」などの意味があります。
また、「定」は「さだまる」、「さだめ」、「きまり」などを表しています。
「特定(とくてい)」とは?
「特定」とは、特に定まっていること、指定すること、断定することを表しています。
「特定」の「特」は、「抜き出る」、「特別」、「とりわけ」などの意味を持っています。
さらに「定」は、前述のとおりになります。
「一定」と「特定」の違い
「一定」と「特定」の違いを、分かりやすく解説します。
「一定」とは、一つに定まって変わらないことを意味しています。
一方、「特定」は特に定まっていること、指定すること、断定することを言います。
「一定」一つに定まって変わらないことを表しますが、「特定」は、いくつかある中からそれを指定したり、定めたりするので、この点に違いがあります。
「一定」の例文
・『一定の期間が経つと、自動的に更新されます』
・『一定の条件を満たせば、誰でも参加できます』
・『降水量は年間を通して、ほぼ一定です』
・『彼とは一定の距離を保つようにしています』
「特定」の例文
・『これらは特定の場所でのみ使用できます』
・『不特定多数の人が、この場所に集まりました』
・『特定の個人に断定することは難しい』
・『特定の分野に絞ったほうがよい』
まとめ
「一定」は漢字の意味で見てみると、「一つに定まる」のような意味合いになります。
また、「特定」は漢字の意味でみると、「特別に定める」と言うような意味合いになります。
「一定」と関連した意味を持つ言葉としては、「確定」、「確実」、「常に」、「不変」、あるいは「一貫」などが挙げられます。
そして、「特定」と関連した言葉では、「特別」、「別格」、「断定」、「確定」、または「指定」などがあります。
それぞれの言葉の意味を知り、適切に使っていきたいものです。