絵を描く人を指す言葉として「絵師」と「イラストレーター」があります。
この2つの言葉はどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「絵師」と「イラストレーター」の違いを解説します。
「絵師」とは?
「絵師」とは、「絵を描くことを得意にしている人」を指す言葉です。
「絵師」の使い方
もともとは江戸時代に活躍していた美人画や風景画などを描く絵の専門家を指す言葉でした。
インターネットが普及するとともにネット上で自らが描き上げた絵を発表する人が増えるようになるとプロアマ問わず絵を描く人達を指す呼称として使われるようになります。
現在では立場や身分にかかわらず絵を描く活動をしている人を表す意味で使われている言葉です。
「イラストレーター」とは?
「イラストレーター」とは、「イラストを描くことを仕事にしている人」を指す言葉です。
「イラストレーター」の使い方
チラシのカットを描いたりポスターの元絵を描いたりなどイラストを描くことを専門にしているプロを指します。
挿絵やイメージ画など絵そのものが主役にならないのが「イラスト」なので「イラストレーター」は画家のように個人の名前で絵を作品として発表するのではなく依頼に応じて絵を描くことを職業にしている人を指す言葉です。
「絵師」と「イラストレーター」の違い
プロアマ問わず絵を描く活動をしているのが「絵師」、仕事として報酬を受け取りイラストを描くのが「イラストレーター」という違いで区別されます。
定義は厳密なものではなく絵を描くことで生計を立てている「絵師」もいれば趣味として無償で絵を披露する「イラストレーター」もいますが、基本的には職業として名乗れるかどうかが区別の基準です。
「絵師」の例文
・『絵師がイラストをアップする』
・『人気絵師だけあってファンも多い』
「イラストレーター」の例文
・『会社を辞めてイラストレーターになる』
・『イラストレーターで食べていくのは簡単ではない』
まとめ
同じ絵を描く人を指す言葉でも「絵師」と「イラストレーター」では立場が異なります。
仕事にしているかどうかを基準に区別してください。