「海猿」という呼称で有名になったのは、「海上保安庁」の海難救助ですが、救助といえば「水難救助隊」というものもあります。
この2つはどう違うのでしょうか。
この記事では、「水難救助隊」と「海上保安庁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「水難救助隊」とは?
「水難救助隊」とは、「消防署」および「警察」に設定されている河川や海浜での水難救助を任務とする部隊です。
日本ではどこに行っても河川や海浜があるので、ほとんどの「消防署」では、陸上での救助とともに水上での救助の訓練も行われています。
「海上保安庁」とは?
「海上保安庁」のレスキュー部隊とは、「海上保安庁」に設置され、主に海洋での水難事故の救助を任務とする部隊です。
「海猿」という作品で有名になったこのチームは海で起こった事件の際に出動するので、ダイバーとして日常的な訓練を行っています。
さらに、事件に対応するチームでは捜査権や逮捕権も持っているので、警察が行うような事件捜査も行います。
「水難救助隊」と「海上保安庁」の違い
「水難救助隊」と「海上保安庁」の違いを、分かりやすく解説します。
水難救助におけるこの2つの違いは、受け持ち範囲の違いとも言えますが、それは事件が起きている場所です。
「水難救助隊」が出動するのは「河川や海浜」で、「海上保安庁」のレスキューが出動するのは「海」です。
このことから「海上保安庁」の場合は「水難救助隊」に対して「海難救助隊」とも呼ばれます。
従って、「水難救助隊」が所有するのは小型のボートで、「海上保安庁」は主に外洋にも行けるある程度の大きさの船という事になります。
しかし、多くの都道府県では両者が合同で訓練を行うこともあるので、それぞれの情報はある程度共有されているようです。
まとめ
この記事では、「水難救助隊」と「海上保安庁」の違いを、解説してきました。
前述のように事件が起こっている場所によって受けもちが違うということを説明しましたが、では、「水難救助隊」の中での「消防署」と「警察」の受け持ちの違いはあるのでしょうか。
「消防署」がレスキューをメインの任務としているのに対して、「警察」の救助隊は通常時機動隊として勤務しているので、主に消防署などを補助する役割であることが多いようです。