「亡命」と「難民」の違いとは?分かりやすく解釈

「亡命」と「難民」の違いとは?違い

この記事では、「亡命」「難民」の違いを分かりやすく説明していきます。

「亡命」とは?

「亡命」「ぼうめい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「政治的弾圧や、身の安全が保障されないなどで、自国から外国へ逃れて保護を求めること」という意味で、政治家や思想家、芸術家などが外国に保護を求めて逃げることです。

2つ目は「戸籍を抜いて行方をくらますこと」という意味で、都合の悪いことが起きた為に戸籍上いなくなることです。


「亡命」の言葉の使い方

「亡命」は名詞として「亡命する・した」「亡命を求める」「亡命者」などと使われます。

「亡」「な(くなる)」とも読み「存在していたものがなくなる」から転じて「その場から逃げて姿を隠す」という意味、「命」「いのち」とも読み「生命」「名づける」「言いつける」「名を記した戸籍」という意味、「亡命」「名を記した戸籍から抜けて逃げること」です。


「難民」とは?

「難民」「なんみん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「戦や天災などにより、やむを得ず住んでいる地から逃れた人」という意味で、その土地に住んでいられず他の地へ移り住む人たちのことです。

2つ目は「政治的・宗教的・人種的に迫害を受けた為に、国外に逃れた人」という意味で、政府を通さず他国へ逃げることです。

3つ目は「俗語的にあらゆる事情で困っている人」という意味で、「帰宅難民」「ネット難民」などと使われます。

「難民」の言葉の使い方

「難民」は名詞として「難民になる」「難民申請」などと使われます。

「難」「むずか(しい)」とも読み「事態がうまくいかない」「辛く苦しい事態」という意味、「民」「たみ」とも読み「権力や官位のない普通の人」「一般の人々」という意味、「難民」「辛く苦しい事態にある一般の人々」になります。

「亡命」と「難民」の違い

「亡命」「自国から外国へ逃れて保護を求める人」です。

「難民」「辛く苦しい事態で居住地から逃れた人」です。

「亡命」の例文

「亡命」の例文は以下の通りです。

・『有名な芸術家が亡命する』
・『船を使って海外に亡命する』
・『スパイが保護を求めて亡命する』

「難民」の例文

「難民」の例文は以下の通」りです。

・『アメリカはメキシコからの難民が多い』
・『日本はもっと難民を受け入れるべきだ』
・『電車が止まって駅が帰宅難民でいっぱいになる』

まとめ

今回は「亡命」「難民」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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