この記事では、「伊達締め」と「マジックベルト」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「伊達締め」とは?
着物を着ているとき乱れないようにするものを「伊達締め」【だてじめ】といいます。
帯の下に締めて使うもので、歩いたり、屈んでも胸元がはだけたり、衿元が開いてしまう心配がありません。
幅は10cm程度で、外側からは見えない薄い生地でできた帯状の紐を指します。
その昔は細い帯でしたが、時代と共に改良されて着物の下に着る長襦袢の衿元が崩れないようにしたり、着物を着るときおはしょりの底がきれいに出るように使うものになりました。
種類としては、博多織りという柄が美しく出ているものは全長が220cmもあり、胴に二重巻きにして使います。
「マジックベルト」とは?
ベルトの先には簡単に使えるようにマジックテープが取り付けられているものを「マジックベルト」といいます。
一重巻きができるテープであり、貼り付けて使うため子供や力が弱い人でも簡単にベルトが装着できるところが便利です。
他には着物ベルトといった呼び方ができるもので、胴へベルトのように巻いた後、さっとマジックテープを重ねて貼り付けます。
巻くときは引っ張りすぎず、ほどよく胴に巻くのが苦しくない使い方です。
色は白やピンクといった優しいものが多く、テープもしっかり縫い付けられていて、何度も洗えるので衛生的に使えます。
「伊達締め」と「マジックベルト」の違い
「伊達締め」と「マジックベルト」の違いを、分かりやすく解説します。
着物が乱れたり、長襦袢の衿元がはだけないようにするため、2重に胴へ締めるのが「伊達締め」です。
素材には博多織りという全長が220cmもあり、110cmの部分は厚めに織られているものや、化学繊維を使った中心が70cm程度に芯が入っている「マジックベルト」もあります。
最近は暑くて帯の中が蒸れてしまわないようメッシュ素材も出ていて、一重巻きで簡単に巻けるものも魅力です。
もう一方の「マジックベルト」も帯の内側に巻くものですが、結んで使うのではなく、マジックテープを重ね合わせて使うところが違います。
剥がしやすく、素材もナイロンや化学繊維で作られていて伸びにくく、何度も洗えるのが魅力です。
伸縮性に優れ、自分の胴回りからサイズを選べるので、フィットしてずれません。
まとめ
胴周りに巻いて使う2種類の商品についてご紹介しました。
素材や長さ、作りなどに違いがありますので、どこが異なるか着物専門店で調べたり、HPで比較してみましょう。