「本宅」と「本家」の違いとは?分かりやすく解釈

「本宅」と「本家」の違いとは?違い

この記事では、「本宅」【ほんたく】と「本家」【ほんけ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「本宅」とは?意味

日常的に食事したり、寝泊りする自分の家を「本宅」【ほんたく】といいます。

別に借りているマンションや、たまに行って泊まって寝泊りする別荘ではなく、住所を登録していて、自分が住むためにある家を指すわけです。

別邸ではなく、本邸と呼ぶ「本宅」は、生活するうえで中心になる家であるため、そこから職場に通って稼ぎ、終わればまたその家に帰って準備したり、1日の疲れをとる所となるのです。


「本家」とは?意味

その一族の中心になる血筋となる家を「本家」【ほんけ】といいます。

おおもとになる家をこのように呼び、主に、長男や長女など一家の一番上になる者が住んで家を守るわけです。

日本では、家族の主な世帯である「本家」は一門の重要な拠点であり、徳川家では徳川家康が15代の「本家」になりました。

「本家」から家を出た弟や妹が別に家を建てれば「分家」になります。


「本宅」と「本家」の違い

「本宅」「本家」の違いを、分かりやすく解説します。

生まれた場所でなくとも、現在、そこに住み、日々の生活を営むのであればそこが「本宅」になります。

もう一方の「本家」は、分家から見ればその元になった長男が住む家を指すのです。

一族や一門の重要な中心になる家でもあり、正月や盆には先祖が眠る仏壇に手を合わせる場所でもあるわけです。

どこを「本家」にするかの定義はないので、一族でも有力者が決めることが一般的でした。

「本宅」の例文

・『本宅にはお盆になると親戚が集まり、亡き父の話で盛り上がる』
・『息子は本宅との繋がりを大切にしたいと、近くに家を建てた』

「本家」の例文

・『本家から分家したが、定期的に帰って掃除している』
・『分家の嫁が本家の墓に入りたいと言って親族を困らせる』

まとめ

どちらも家を指す言葉ですが、意味に違いがありますので、どのようなときどちらを使えばいいかを考えてから使い分けてみるといいでしょう。

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