「適時開示」と「プレスリリース」ではどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「適時開示」と「プレスリリース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適時開示」は?
「適時開示」は、「証券市場のルールに基づき行われる重要な会社情報の開示」のことです。
証券市場に株式を上場している上場企業には公平な取引と投資家保護を目的に経営に関わる重要な情報の開示が義務付けられています。
証券市場のルールに基づき企業が義務として実行する重要な会社情報の開示行為を「適時開示」といいます。
開示対象は会社の株価に大きな影響を伺い可能性がある情報です。
新製品の開発や業績改善などポジティブな情報だけでなく営業損失や市場からの撤退などネガティブな情報も対象に含まれます。
「プレスリリース」とは?
「プレスリリース」とは、「マスメディアに向けて情報を発表すること」を意味する言葉です。
新聞やテレビなどのメディアに対して一斉に情報を公開する行為を指します。
新製品の発表など主に企業や団体が行いますが、有名人の結婚発表など個人による情報発表も含みます。
ニュースとして広く伝えることを目的とした情報発表であり基本的に対象になるのはマスメディアの報道機関ですが、近年はアルファブロガーやインフルエンサーなど個人で情報を発信するものも「プレスリリース」の対象です。
「適時開示」と「プレスリリース」の違い
「適時開示」と「プレスリリース」の違いを、分かりやすく解説します。
「適時開示」と「プレスリリース」の違いは「義務」と「主体」です。
「適時開示」は株式を上場している企業に義務付けられた情報公開なので主体となるのは上場企業に限られます。
「プレスリリース」はマスメディアに対して任意で行われる情報発表であり団体や個人が自主的に行うものを指します。
発表される内容も「適時開示」は株価に影響を及ぼす可能性が高い企業情報に限定されるのに対し「プレスリリース」はどんな内容でも構いません。
まとめ
「適時開示」と「プレスリリース」では情報を発表する主体と内容が異なります。
言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。