「損益」と「資金繰り」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「損益」と「資金繰り」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「損益」「資金繰り」の違いを分かりやすく説明していきます。

「損益」と「資金繰り」の違い

「損益」「資金繰り」の違いについて紹介します。

「損益」と「資金繰り」の使い方の違い

「損益」「企業における売り上げと費用を会計として計上すること」に使われます。

会社にどの程度売り上げがあり、どの程度費用がかかったのかを把握する為に表す数字を言います。

「資金繰り」は、「お金を工面すること」「企業における実際の現金の流れを明確にすること」に使われます。

後者の場合、現在現金がどの様な状態で流れて居るのかを把握する為に表す数字を言います。

「損益」と「資金繰り」の英語表記の違い

「損益」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「Profit and Loss」で、「利益と損失」というビジネス用語で、略して「P&L」「P/L」とも言います。

“Here is the latest Profit and Loss statement.”
(これが最新の損益計算書です)
2つ目は「income」で、「収支」「収入」「損益」というビジネス英語です。

アメリカの企業では「P&L」の代わりに「income」を使うことも多くあります。

“We have to make a income statement for the board meeting.”
(役員会議様に損益表を作成しなくてはならない)
「資金繰り」の英語表記は以下の通りです。

1つ目は「cash position」「現金持ち高」=「資金繰り」というビジネス用語です。

“We are estimating cash position by next quarter.”
(次の四半期までの資金繰りを予測しています)
2つ目は「cash flow」「資金の流れ」=「資金繰り」というビジネス用語です。

“The cash flow forecast is important to prevent the short of cash.”
(現金の残高不足を防ぐために資金繰り表は大切だ)

「損益」の意味

「損益」「そんえき」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「減ることと増えること」という意味で、総合的に数字が増えたり減ったりすることを言います。

2つ目は「損失と利益」という意味で、企業経営における損得のことを言います。

ビジネスではこちらの意味で使われることが多くなります。

会社で、取引がすべて現金で行われていた場合、その日の売り上げと経費などはその日に計上できます。

しかし、実際には現金が振り込まれたり、支払われたりするのは数日、数週間後になるので、銀行の残高とは違いが出てしまいます。

その様な時に、売り上げを「売掛金」、仕入れを「買掛金」、経費を「未払費用」として計上して、発生した時点で損失と利益を把握出来るようにすることを「損益」と言うのです。

「損益」の使い方

「損益」「主に企業会計で損失と利益のこと」に使われます。

「損益が発生する・した」「損益にかかわる・かかわった」などと使われます。

会計用語として最も良く使われるのが「損益計算書」で、売り上げと仕入れ、経費などを表した帳票です。

企業の経営状態を把握するために役立つものですが、実際には「貸借対照表(バランスシート)」とセットで使われます。

「損益」を使った例文

・『この商品がヒットするかしないかで、会社の損益に大きな影響が出る』
・『仕入れ値を交渉する時には損益をしっかり考えることが大切だ』
・『あまり大きく損益が変化すると税務署から怪しまれる可能性がある』
・『損益計算書に訂正が出たので、差し替えてください』
・『まずは営業に会社の損益を把握してほしい』

「損益」の類語

「利害(りがい)」
「利益と損害」「得することと損すること」という意味です。

「ライバル社と利害関係が一致したので協力することにした」などと使われます。

「収支(しゅうし)」
「収入と支出」という意味です。

「キャッシングする時には収支のバランスを考えることが大切だ」などと使われます。

「損益」の対義語

「丼勘定(どんぶりかんじょう)」「昔の職人が腰に付けていた財布代わりの物入を『どんぶり』と呼び、これに無造作に手を突っ込んでよく確かめずにお金を支払ったこと」から転じて「よく金額を確認せずに大雑把にお金を払う様子」という意味です。

「うちの社長は何でも丼勘定なので経理が困っている」などと使われます。

「資金繰り」の意味

「資金繰り」「しきんぐり」と読み、以下の2つの意味があります。

1つ目は「会社の収入と支出を算出して、過不足を調整すること」という意味で、お金の流れを把握して、足りない場合には融資を受けるなど対応することを言います。

2つ目は上記から転じて「お金が足りない時に何とかすること」という意味で、日常的にお金が足りない時に、人から借りたりキャッシングして集めることを言います。

「資金」とは、「現金」「銀行預金」「投資信託」など、すぐにお金に代わるものを言います。

このお金の出入りを計算して、実際に銀行にいくらあるのか、足りなくなったらどうするかを考えるのが、会計上の「資金繰り」になります。

「資金繰り」の使い方

「資金繰り」「収入と支出を算出して、過不足を調整すること」「日常でお金が足りない時に何とかすること」に使われます。

「資金繰りをする・した」「資金繰りに失敗する・した」などと使われたりします。

本来は会計用語ですが、日常的に生活費やお小遣いが足りない時にも使われる表現です。

「資金繰り」を使った例文

・『A社は資金繰りに失敗して不渡りを出してしまったそうだ』
・『この資金繰り表によると、月末には銀行残だが不足する可能性が出てきた』
・『現金に余裕があれば、なるべく資産運用する様に資金繰り表で管理している』
・『半年分の資金繰り予測表を作成する為に、営業から数字が来るのを待っている』
・『彼は最近ギャンブルにはまって資金繰りが苦しいらしい』

「資金繰り」の類語

「遣り繰り(やりくり)」
「不十分なものをあれこれ工夫して都合をつけること」という意味です。

「夫の給料が少なく、家計を遣り繰りするのが大変だ」などと使われます。

「金策(きんさく)」
「必要な金銭を準備するために工夫すること」という意味です。

「彼は毎日金策に走り回っていた」などと使われます。

「資金繰り」の対義語

「資産運用(しさんうんよう)」
「自分が持っているお金を様々な方法で増やすこと」という意味です。

「彼女は資産運用でかなり設けているらしい」などと使われます。

まとめ

今回は「損益」「資金繰り」について紹介しました。

「損益」「損失と利益を計上すること」「資金繰り」「収入と支出を算出して、過不足を調整すること」と覚えておきましょう。