義務教育とは、憲法にて定められた日本国民の義務ですが、同時に権利でもあります。
そして、その年齢に達しない子供は「未就学児」と呼ばれます。
この記事では、「就学」と「入学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「就学」とは?
「就学」とは、「学校に就くこと」、つまり、「職に就く」とか「眠りに就く」と同じように「学校に身を置く」という意味の言葉です。
この言葉は、特に「未就学児童」とか「就学児童」のような熟語でしか使われることがない特殊な用途のものです。
「入学」とは?
「入学」とは、文字通り「学校に入ること」を表す言葉です。
この時の「学校」というのは、小学校や中学校、高校はもちろんのこと、専修学校、大学のような「基本教育法」で定義された学校だけではなく、英会話学校や作家スクール、ヨガスクールのようなものに入ることも、すべて「入学」と言います。
つまり、何かを学べるところに入って学習を始めることが「入学」なのです。
この意味では、人間は生まれてから死ぬまで「入学」を繰り返すことになります。
一般的なや異義語は「卒業」です。
「就学」と「入学」の違い
「就学」と「入学」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、学校に通い始める、つまり生徒であるという意味で使用されるものですが、元々の意味は大きく違います。
それは、「就学」が義務教育を受けているという「状態」を表しているのに対して、「入学」は、学校に入るという「行為」を表しているという違いです。
また、対象となる学校も「就学」がおもに小学校や中学校であるのに対して、「入学」がすべての学校であるという部分です。
まとめ
この記事では、「就学」と「入学」の違いに関して説明してきました。
義務教育が現在のように9年間になったのは、1947年に制定された「教育基本法」と「学校教育法」によるものですが、それ以前は4年から8年でした。
9年になったのはそれまでの紆余曲折の結果なのです。