「造成地」と「分譲地」はどちらも土地を表す言葉です。
2つの言葉はそれぞれどんな土地を指していてどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「造成地」と「分譲地」の違いを解説します。
「造成地」とは?
「造成地」とは、「元々利用が困難だった場所を人の手によって整備し利用できるようにした土地」を指す言葉です。
「造成地」の使い方
障害物を取り除いたり地形を変えたりなど土地の状態を整えて目的のために使えるようにすることを「造成」といいます。
造成によって作り上げられた利用可能な土地が「造成地」です。
森林を切り開いて平らにしたり山の斜面に利用可能な場所を設けたりなど、そのままでは利用不可能な状態の土地を整えて使えるようにした人工の土地が「造成地」に当たります。
「分譲地」とは?
「分譲地」とは、「区分して売りに出されている土地」を指す言葉です。
「分譲地」の使い方
広い土地をいくつかに分けそれぞれを不動産物件として売り出している土地を指します。
一般的にはディベロッパーと呼ばれる不動産開発事業者が広大な土地をまとめて入手し使えるよう整備した上で売りに出している土地を指します。
「造成地」と「分譲地」の違い
人が利用するには不向きだった土地を開発して利用可能な状態にしたのが「造成地」、広い土地をいくつかに分け販売しているのが「分譲地」という違いで区別されます。
「造成地」は利用に適さない土地を整備したものを指すので売りに出されていないものも含みます。
「分譲地」は分けて売り出されている土地を指し以前の状態は関係ありません。
大きな屋敷を取り壊し土地をいくつかに分けて販売するような場合も「分譲地」と呼ばれます。
「造成地」の例文
・『造成地にニュータウンを建設する』
・『土地が不足しているので造成地を開発する』
「分譲地」の例文
・『分譲地を購入してマイホームを建てる』
・分譲地に同じような住宅が立ち並んでいる』
まとめ
「造成地」と「分譲地」は開発前の状態と売りに出されているかどうかを基準に区別されます。
「造成地」が「分譲地」として売り出されることもあり混同しやすいですがきちんと区別しましょう。