電車やバスなど公共交通機関の定期券の種類として「実習定期」と「通学定期」があります。
2種類の定期券はそれぞれどのような定期券なのでしょうか。
今回は、「実習定期」と「通学定期」の違いを解説します。
「実習定期」とは?
「実習定期」とは、「学生が学外の実習先へ通うときに適用される定期券」を指す言葉です。
「実習定期」の使い方
ほとんどの学生は毎日同じ校舎に通いますが課程によってはいつも通っている校舎ではない学外の場所に出向いて実習で学ぶことがあります。
教職課程を選んだ人の教育実習や看護学校の看護実習など学外の実習先に1カ月以上継続して通う学生に適用される定期券が「実習定期」です。
「実習定期」は学生証と通学証明書のみでは購入できず事前に学校を通して鉄道会社やバス会社に申請し承認を得る必要があるため購入までに数週から1カ月程度の時間を要します。
「通学定期」とは?
「通学定期」とは、「学校へ通学して学ぶ学生に適用される定期券」を指す言葉です。
「通学定期」の使い方
学校に通学する学生に適用される割安な定期券のことで学校に通っている学生のみが購入可能です。
学校と一口に言っても小学校や中学校など義務教育の学校からカルチャースクールのような学校までいろいろありますが、「通学定期」の発行が認められるのは各交通機関が定めた要件を満たした学校に限られます。
小中学校や高校大学ならほぼ確実に認められますが、専門学校などその他の学校はその学校が鉄道会社に申請し認められているかどうかで決まります。
「実習定期」と「通学定期」の違い
どちらも学生向けに発行される定期ですが学外の実習先に通うために発行される定券が「実習定期」、学校の校舎に通うために発行される定期券が「通学定期」という通う目的地の違いで区別されます。
「実習定期」の例文
・『実習定期を申請する』
・『実習定期は早めに手続きしないと間に合わない可能性がある』
「通学定期」の例文
・『窓口で通学定期を購入する』
・『通学定期なのでかなり割安だ』
まとめ
「実習定期」と「通学定期」はどちらも学生向けの定期ですが利用目的が異なります。
どこに通うための定期なのかを基準に区別してください。