例えば外国の株式を購入すると、株主になれますが、通常は購入した株式が送られてくることはありません。
それはどこにあるかというと「カストディアン」と呼ばれる会社が持っています。
この記事では、「受託銀行」と「カストディアン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「受託銀行」とは?
「受託銀行」とは、英語の「trustee bank」のことを表す言葉で、「投資信託」の世界においては、有価証券などの資産を預かって、その保管、管理、運用などを行う会社のことです。
「投資信託」においては、危険分散のために、販売、保管、運用、管理の役割が別々の会社によって行われます。
その中で、投資家が「販売会社」から購入した資産を「受託銀行」が保管、管理し、指示に従って「運用会社」に運用してもらうという仕組みになっています。
「カストディアン」とは?
「カストディアン」とは、英語の「custodian」という単語をカタカナで表したものです。
もともとこの「custodian」は、単なる管理者とか、守衛という意味ですが、金融関係においては「投資家の購入した有価証券を保管・管理する会社」のことを言います。
「受託銀行」と「カストディアン」の違い
「受託銀行」と「カストディアン」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、「投資信託」などの世界で使用されます。
場合によっては、同じようなことを行っていますが、基本的には役割が違います。
簡単に言えば、誰かが購入した有価証券の現物を預かって保管、管理する役割があるのが「カストディアン」であり、株式以外にも様々な資産を預かって管理、運用するのが「受託銀行」です。
ただ、「カストディアン」の役割が拡大しているので、両者の違いは少なくなっていると言えます。
まとめ
この記事では、「受託銀行」と「カストディアン」の違いを、解説してきました。
以前株主は自宅に株券を置いていることが普通でした。
しかし、タンス預金と同じで、現物を保管する危険性や手間を考えると、委託して保管してもらったほうが良いのはいうまでもありません。
その中で様々な役割を持つ会社ができましたが、その中の2つを今回ご紹介しました。