「涙」と「泪」の違いとは?分かりやすく解釈

「涙」と「泪」の違いとは?違い

この記事では、「涙」「泪」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「涙」とは?

形成文字である「涙」【なみだ】は、水を意識するサンズイを左に書き、「戻」という漢字を右に書いて一つの文字になります。

「戻」はルイと読み、意味としては切れ間なく流れ出るといった人間や動物の状態を指すわけです。

このようなところから、悲しいと思うときや、辛い状況に陥った場面で感情が抑えきれないとき目から流れ出るものを「涙」といいます。


「泪」とは?

会意文字の「泪」【なみだ】は左にサンズイを書き、右に目を書いた漢字になります。

「涙」の異体字であり、視覚を持って物事を見るといった意味合いが強い文字になるのです。

とくに、悲しいと感じる場面に遭遇したとき、人は「泪が溢れ出る」ほど止まらなくなります。

例としては、家族が過酷な闘病生活も虚しく、生きたいと思う気持ちがあるまま息を引き取った姿を見たとき泪が止まらなくなるのです。


「涙」と「泪」の違い

ここでは「涙」「泪」の違いを、分かりやすく解説します。

感情的になれば涙腺がゆるみ、こぼれ落ちる体液が「涙」です。

舐める塩辛さを感じるもので、眼球が乾燥しないよう常に潤すための体液でもあります。

流れる状況としては、人に叱られたり、辛い出来事があったときですが、楽しいと感じる状況でも流れるものです。

もう一方の「泪」はとても悲しい気持ちに包まれたときに出るものを表す際に使います。

「涙」の例文

・『腹に球が当たった選手は痛みで悶え苦しみ、涙を流す』
・『友人は涙を流し、自力で目に入った虫を流して出した』

「泪」の例文

・『彼女が泪目で見つめてくる姿がかわいそうで、胸が痛む』
・『泪を流す弟の悲しそうな表情から、辛い気持ちを悟った』

まとめ

同じ読み方する漢字を2つご紹介しましたが、使い方に違いがあります。

どのようなときどう使えばいいか学び、使い分けてみるといいでしょう。

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