「黒檀」と「紫檀」の違いとは?分かりやすく解釈

「黒檀」と「紫檀」の違いとは?違い

この記事では、「黒檀」「紫檀」の違いについて紹介します。

黒檀とは?

黒檀は、家具や弦楽器など使用する木材として知られています。

カキノキ科カキノキ属に属する樹木で、幹は黒褐色をしています。

アジアからアフリカまで幅広く分布しており、本黒檀や縞黒檀、斑入黒檀、青黒檀といった種類があります。

黒檀は木材の中でも高級品で、日本では仏壇や仏具などによく使われる木材です。

ピアノの黒鍵やヴァイオリンの指板などにも用いられています。

本黒檀はインドやスリランカが原産で、古くはシルクロードの交易品でした。

黒檀の中では最も高級です。

また、縞黒檀には独特の縞模様があるもので、斑入黒檀には白と黒の斑点や縞模様があります。


紫檀とは?

紫檀も家具などに使われる木材で、仏具の最高級の素材として知られています。

楽器や伝統工芸品、彫刻品など幅広く使われています。

マメ科ツルサカイチ属に属する樹木で、赤褐色や茶色をしています。

角度によっては光が反射し、紫色に見えることから紫檀と呼ばれるようになりました。

非常に堅い木材なので加工はしにくいですが、重厚感のある美しい見た目が魅力です。


黒檀と紫檀の違いとは

黒檀も紫檀も唐木三大銘木の1つとされます。

唐木は熱帯地域から中国を経由して輸入されていた銘木で、遣唐使の時代から日本に輸入されるようになりました。

どちらも高級木材として知られ、仏壇や仏具、建具などに使われてきた歴史があります。

黒檀はカキノキ科カキノキ属に属する樹木で、紫檀はマメ科ツルサカイチ属に属する樹木です。

そのため分類上は、全く異なる樹木といえるでしょう。

それから黒檀と紫檀では色にも違いがあり、黒檀は黒褐色をしています。

紫檀は赤褐色や茶色ですが、光の反射具合によって紫色に見えます。

まとめ

黒檀はカキノキ科カキノキ属に属する樹木で、紫檀はマメ科ツルサカイチ属に属する樹木です。

黒褐色なのが黒檀で、光の反射によって紫色に見えるのが紫檀になります。

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