この記事では、「支障」と「影響」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支障」とは?
 差し支えという意味です。
 物事を行うときに、円滑に進むことを妨げる事柄のことをいいます。
「支」は、つかえる、とどこおる、「障」は、さえぎる、さわる、さしつかえるという意味を持つ漢字です。
 このことからも、「支障」には差し支え、物事をとどこおらせるものという意味があることがわかります。
 たとえば、ゲームが面白くて、深夜遅くまでやってしまったとします。
 当然、翌日は睡眠不足になります。
 睡眠不足の状態では脳の働きが落ちてしまうため、仕事が普段よりもとどこおるようになります。
 睡眠不足という事態が仕事をとどおこおらせてしまったのです。
 このことを「睡眠不足が仕事に支障を与える」などといいます。
「影響」とは?
 物事の作用や力などが他に広がったり、届いたりすること、またその結果という意味です。
 たとえば、庭でゴーヤを育てているとします。
 あるとき、台風が接近をして、自宅周辺の地域に強風が吹きました。
 強風の力は庭で育てているゴーヤにまで及び、ゴーヤの実が落ちてしまったり、葉が吹き飛ばされたりしてしまいました。
 台風の力がゴーヤにまで及んだ、このことを「台風の影響」といいます。
 あるものの力や作用が、別のあるものにまで及ぶことが「影響」です。
「支障」と「影響」の違い
「支障」と「影響」の違いを、分かりやすく解説します。
 前者は、差し支えという意味です。
 物事をとどこおらせようとする事柄のことを意味します。
 後者は、力や作用が他に及ぶこと、またその結果という意味です。
 物事がとどこおるのかは関係ありません。
 たとえば、電車に遅延が出たために出社が遅れて、会議に遅れたとします。
 これは「支障」です。
 電車の遅れの原因は強風です。
 これは強風による「影響」といいます。
まとめ
 似たような事柄に使われる言葉ですが、それぞれの意味は異なります。



