刑事ドラマでヒットしたものに「踊る大捜査線」がありますが、特徴的なのは警察の中の人の独特な慣習です。
例えば東京の警察署所属の警官が警視庁のことを「本店」、警察署を「支店」と呼ぶところです。
この記事では、「支所」と「支店」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支所」とは?
「支所」とは、一判的には「本所」の管理下にある下部組織のことを指す言葉です。
元々は 古代から発展してきた「荘園制度」における「領主の所有地の中でも管理業務を行う場所」であった「本所」という言葉に対する子の組織としての「支所」という意味でした。
役所や農協などで使用されていましたが、馴染みがないので現在では使われなくなっています。
「支店」とは?
「支店」とは、「本店」に対しての呼び方で、一般的には従業員数が少なく、権限も制限されている店舗のことを指す言葉です。
一般の企業においては、英語の「branch」と同様に、木の幹から枝分かれした状態を表す言葉として使われています。
「支所」と「支店」の違い
「支所」と「支店」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は元となる場所の管理下にある別の場所という意味で使われる言葉ですが、実際には明確な定義があるわけではないので、違いは慣習上でしかありません。
それぞれが「本所」に対する「支所」、「本店」に対する「支店」として成り立っており、実質上は役所や類似した組織においては「支所」が、民間企業においては「支店」が使われることが多いといえます。
しかし、最近では「支所」という表現をやめるところも多く、結果として使われるところがほとんどなくなっています。
まとめ
この記事では、「支所」と「支店」の違いを、解説してきました。
実際にはこれらの言葉は「支局」「支社」なども同様に、対義語との関係での呼称に過ぎません。
場合によっては「本店」は、最初にできた店舗という意味で、管理体制や権限は「支店」と同じという場合も沢山あります。