「指揮」と「指示」の違いとは?分かりやすく解釈

「指揮」と「指示」の違いとは?違い

この記事では、「指揮」【しき】と「指示」【しじ】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「指揮」とは?意味

上に立つ人が下の者に、このように動けと指図することを「指揮」【しき】といいます。

オーケストラでは指揮者が棒を振りながら、演奏者に次はこう音を出すよう指図することでそのように演奏するわけです。

棒をゆっくり振れば音を抑えてスローなテンポで奏でますし、早く振ると大きな音色を奏でることになるように、「指揮」する者に合わせるといった場面で使われています。


「指示」とは?意味

年下、年上に関係なく、指図を出すべき者が言葉で伝えることを「指示」【しじ】といいます。

例えば、舞台の上に立つ役者に対して、演出家は大きく手を動かせと伝えればそのような演技するわけです。

また、役者が踊るときはライトを赤くして、情熱的な演出にしたいと照明係に伝えることもあります。

このように、何かを作り出すとき、自分が考えるように人を動かす場合に「指示」するのです。


「指揮」と「指示」の違い

「指揮」「指示」の違いを、分かりやすく解説します。

部長は部下に、指揮者は演奏家に対して指図することを「指揮」といいます。

中心人物となる者が、団体の動きが乱れているとき一つにまとめるためこう動けとか、ここに整列しろと伝えてきれいに並べるわけです。

もう一方の「指示」は、年齢や権力などに関係なく、指図するべき者が伝えて魅力的な演技させたり、完璧な行動させるときに使います。

「指揮」の例文

・『指揮者が棒を振りながら演奏者の奏でる音をまとめた』
・『指揮官が軍隊の動きをまとめるため的確に整列させた』

「指示」の例文

・『建築現場では、監督が安全確保しつつ指示を出す』
・『師匠は弟子に必要なものは何かを考えながら的確に指示を出す』

まとめ

どちらも人に指図を出す行為を意味する言葉ですが、「指示」する者や動く人などに違いがありますので、自分なりに見比べてみるといいでしょう。

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