この記事では、「荷電」と「架電」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荷電(かでん)」とは?
「荷電」とは、「物体が帯びている静電気の量」を意味する言葉です。
「荷電」を用いた熟語には「電子や陽子など正や負の電気を持つ粒子」を意味する「荷電粒子(かでんりゅうし)」、「原子や分子がイオンと衝突したときやイオン同士が衝突したとき」、「電子が一方から他方に移動する現象」を意味する「荷電交換衝突(かでんこうかんしょうとつ)」などがあります。
「荷電」の使い方
「荷電」は名詞として使われています。
「架電(かでん)」とは?
「架電」とは、「電話をかけること、とりわけ、知らない相手に営業の電話をすること」を意味する言葉です。
「架電」の対義語には「電報などが来ること」を意味する「入電(にゅうでん)」や「電話や電報を受けること」を意味する「受電(じゅでん)」、「電報や電信が到着すること」を意味する「着電(ちゃくでん)」、「電話がかかってくること」を意味する「着信(ちゃくしん)」などがあります。
「架電」の使い方
「架電」は名詞としてや、動詞として「架電する」などのように使われています。
特にビジネスシーンで使われることが多く、「架電あり」や「架電にて失礼いたしました」などの言い回しで用いられます。
逆に、日常会話で「架電」が使われるケースは滅多にありません。
「荷電」と「架電」の違い
「荷電」は「物体が帯びている静電気の量」のことであり、一方、「架電」は「電話をかけること、とりわけ、知らない相手に営業の電話をすること」を意味する言葉でした。
「荷電」の例文
・『荷電にかんする実験と結果について、論文を作成した』
「架電」の例文
・『架電の件ですが、後日改めてご連絡させていただきます』
まとめ
「荷電」は「物体が帯びている静電気の量」を意味する言葉です。
そして、「架電」は「電話をかけること、とりわけ、知らない相手に営業の電話をすること」を意味する言葉でした。
どちらも「かでん」の読みを持つ言葉ですが、全く異なる意味を指すので注意しましょう。
