「空目」と「錯覚」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「空目」と「錯覚」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空目」とは?
「空目」には主に3つの意味があります。
1つ目は実際に存在しないものが見えたような気がすること。
2つ目は瞳を上にあげてみる行為。
3つ目は見ていないふりをすること。
です。
そのほか、文字の見間違えを意味することもあります。
言い換えれば、「見間違い」や「上目づかい」、「幻視」などと同じです。
「空目」の使い方
「空目」は、「空目する」、「空目した」などといった形で用います。
「錯覚」とは?
「錯覚」には主に2つの意味があります。
1つ目は思い違いや勘違い。
2つ目は刺激や対象となる客観的事実を異なったものと知覚すること。
です。
「錯覚」には、単なる勘違いのほか、事実とは異なったものと判断してしまうといった意味があります。
言い換えれば、「幻影」や「想像」、「空想」、「誤認」などと同じです。
「錯覚」の使い方
「錯覚」は、「錯覚する」、「錯覚に陥る」などといった形で用います。
「空目」と「錯覚」の違い
2つの言葉は、思い違いや勘違いといった、実際には見えていないもの。
起こっていないこと。
といったように似たような意味を持つ言葉です。
そのうえで、「空目」には、見ていないふりをすること。
といった意味がある一方、「錯覚」には、そのような意味はありません。
その点に違いがあります。
「空目」の例文
・『今まで部長からのパワハラには空目で済ませてきたが、もう我慢も限界です』
・『私がいじめを受けている時、空目しているクラスメイトも同罪だと思う』
・『こんな場所に居るはずのない彼女を見たような気がしたが、後から空目だということがわかった』
・『子供から空目されると、ついついおもちゃを買ってしまうダメな父親です』
「錯覚」の例文
・『平日だと錯覚し、今朝、慌ててベッドから跳び起きた』
・『疲れていたせいか、目の錯覚を起こしてしまった』
・『錯覚を上手く取り扱っている絵本が好きです』
・『せっかちな私は、錯覚による間違いが多い』
まとめ
以上のような違いがあります。