「思潮」と「風潮」の違いとは?分かりやすく解釈

「思潮」と「風潮」の違いとは?違い

最近の「風潮」では、 この記事では、「思潮」「風潮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「思潮」とは?

「思潮」とは、文字通り「思想の潮流」のことを表す言葉であり、「一般的な人々を支配している思想」ということもできます。

例えば、「大正時代の思潮はロマンとデモクラシーであった」という言葉が存在していますが、これは大正時代の世の中で目立っていたのがこれらの思想であるということであり、実際の一般大衆がそうであったかどうかは定かではありません。


「風潮」とは?

「風潮」とは、「世の中の多くを占める考え方」のことを表した言葉で、様々な書物や評論のなかに見ることができます。

元々は「風によって向きや大きさなどを変えてゆく潮流のように変化して行く世の中の流れ」のことを意味したものです。

英語では「trend」つまり「トレンド」であり、これは「風潮」を今風に記述した言葉として、昭和の時代からすでに普通の日本語になっています。


「思潮」と「風潮」の違い

「思潮」「風潮」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、「世の中の多くの人たちの考え」のような意味で使われ、同じ「潮」という文字が使われていますが、元々の意味は違います。

それは「思」「風」の違いと言ってもよいでしょう。

つまり、「思潮」で多くの人に共通なのは「思想」であり、「風潮」で多くの人に共通な考えは「風」のように方向も強さも変化して行くということです。

これは、言葉を変えれば「思潮」はある一時点での見方であり、「風潮」は前後の関係も含めた動きであるとも言えるでしょう。

ラップの世界に例えれば「思潮」「ライム」であり、「風潮」「フロー」であるとも言えます。

まとめ

この記事では、「思潮」「風潮」の違いに関して説明してきました。

「思潮」という言葉は、「思潮社」という詩専門の出版社の名前に見ることができますが、すでに一般の書物の中で見るのは難しいものです。

この言葉が使われなくなった背景には、多くの人々の「思想」に共通点がみられるような時代ではなくなったということを表しているのかもしれません。

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