日本で一番有名な国語辞典といえば「広辞苑」ですが「広辞林」という国語辞典も存在します。
この2つの辞典にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「広辞苑」と「広辞林」の違いを解説します。
「広辞苑」とは?
「広辞苑」とは、「岩波書店が発行する中型の日本語国語辞典」です。
「広辞苑」の使い方
日本語のさまざまな言葉について解説する国語辞典の中でも最も有名なもので、最新版にあたる第七版には約25万語が収録されています。
日本語の一つの指標としても用いられており「広辞苑」に収録されているかどうかが言葉の知名度や重要性を判断する基準になることもあります。
「広辞林」とは?
「広辞林」とは、「株式会社三省堂がかつて発行していた中型の日本語国語辞典」です。
「広辞林」の使い方
1. 907年に発行された「辞林」を元にする国語辞典で1925年に「広辞林」の名前で発行されて以降、1983年の第六版まで発行されました。
約16万語を収録する中型の日本語国語辞典でしたが、三省堂が新たな国語辞典として1988年に「大辞林」を発行することになり「広辞林」は第六版を最後に発行が終了しています。
「広辞苑」と「広辞林」の違い
岩波書店が発行する国語辞典が「広辞苑」、三省堂がかつて発行していた国語辞典が「広辞林」とどちらも国語辞典ですが発行する出版社が違います。
「広辞苑」は定期的に改訂を重ねながら発行が続けられている現役の国語辞典ですが「広辞林」はすでに発行が終了している過去の国語辞典です。
「広辞苑」の例文
・『知らない言葉を広辞苑で調べる』
・『広辞苑に収録されていないのならば知らなくても仕方がない』
「広辞林」の例文
・『昔は広辞林を愛用していた』
・『三省堂の辞書といえばかつては広辞林だったか現在は大辞林である』
まとめ
「広辞苑」と「広辞林」はどちらも国語辞典ですが出版社の異なる全くの別物です。
国語辞典は他にも似たような名前のものが多いので混同しないように注意してください。