十勝にある帯広?それとも帯広にある十勝?
2つの地域を解説!この記事では、「十勝」と「帯広」の違いを分かりやすく説明していきます。
「十勝」とは?
現代では十勝地方として十勝総合振興局の帯広市を中心に周辺の16町2村を指します。
十勝平原や十勝バターが全国区の名称だと言っていいでしょう。
前者は日本で3番目、北海道では石狩平野に次ぐ広大な平野です。
それゆえに大規模農業や酪農が盛んだと言っていいでしょう。
酪農によるミルクから作られた十勝バターは有名。
バターとしてだけではなくパンの原材料としてブランド化しています。
「帯広」とは?
前述した十勝総合振興局の振興局所在地であり、1市16町2村の核都市となる帯広市を指します。
十勝平野のほぼ中央に位置。
同市を中心に都市雇用圏が成立しておりその数は26万人強。
国内随一の畑作地域でもある事は前述した通りで第一次産業従事者が多いのが特色です。
近年では「荒川弘」氏が週刊少年サンデーで連載、アニメ及び実写化された人気作品『銀の匙 Silver Spoon』の舞台としても有名と言えるでしょう。
2022年は『帯広市開拓140年・市制施行90年記念事業』として同作品とのコラボレーション企画が実現し話題になりました。
「十勝」と「帯広」の違い
「十勝」と「帯広」の違いを、分かりやすく解説します。
両者を合わせて「十勝帯広」も呼ぶ事は多く、特に現地でその傾向は強いと言えるでしょう。
厳密にいえば「十勝(地方)」の中核都市「帯広(市)」が正しい表現になります。
また単純に「十勝」と使った場合にはその後ろに名詞がついた表現をする事が多いと言えるでしょう。
平野・バター・ミルク・チーズ等はその代表的な例であると言えます。
まとめ
「十勝」は十勝総合振興局の所轄である1市16町2村を一括りにした「十勝地方」の意味合いで使われる事が多いと言えます。
「帯広」はその所轄の核都市になる「帯広市」を指す場合がほとんどです。
「十勝地方」は第一次産業従事者が多く、国内有数の畑作・酪農地域。
それゆえに乳製品はブランド化が特に顕著と言えるでしょう。
実際に『公益財団法人とかち財団』により「十勝ブランド」登録が推進されています。
また本州で販売されている牛乳の多くにも「十勝」のブランドや文言が刻まれているのは言うまでもありません。