この記事では、「無色」と「透明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無色」とは?
「無色」は「むしょく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「色がついていないこと」という意味で、赤や青、黄色などのいろどりがないことです。
2つ目は「特定の主義や党派にかたよらないこと」という意味で、どの思想や主張にも染まらず、純粋に相手の言うことを聞いて判断する様子のことです。
「無色」の言葉の使い方
「無色」は形容動詞として「無色だ・である」と使われたり、名詞として「無色の立場」「無色透明」などと使われます。
「無」は「ない」とも読み、「存在しない」「~がない」「~でない」という意味、「色」は「いろ」とも読み「いろどり・色彩」から転じて「それらしく感じられる趣・気配」という意味です。
「色彩がないこと」「そうと感じられる気配がないこと」として使われます。
「透明」とは?
「透明」は「とうめい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は、「すきとおって向こう側が良く見えること」という意味で、物質があるがまるで何もない様に反対側が見えることです。
2つ目は「すきと折っていて、不純物がないこと」という意味で、にごっているものやさえぎるものがなく、抜ける様にすっきり見える様子のことです。
3つ目は「物体が光をよく通すこと」という意味で、光が当たる面と突き抜けた麺とで、光度が変わらないことです。
「透明」の言葉の使い方
「透明」は形容動詞として「透明だ・である」と使われたり、名詞として「無色透明」と使われたり、形容詞として「透明な湖」などと使われます。
「透」は「すける」とも読み「すきまを通り抜ける」という意味、「明」は「あかるい」とも読み「光があってはっきり見える」「事がはっきりしている」という意味です。
「光がすきまを通り抜けてはっきり見えること」として使われます。
「無色」と「透明」の違い
「無色」は「色彩がないこと」「そうと感じられる気配がないこと」です。
「透明」は「光がすきまを通り抜けてはっきり見えること」です。
「無色」の例文
「無色」の例文は以下の通りです。
・『無色透明のサイダー水を飲む』
・『作品をあえて無色のまま仕上げる』
・『この美容クリームは無色だが7つの効果が期待できる』
・『彼は全く無色なのでうまく説得したい』
「透明」の例文
「透明」の例文は以下の通りです。
・『書類を透明なファイルに入れる』
・『透明人間になりたいと思う』
・『お金の流れが不透明だ』
・『透明なガラスにぶつかる』
まとめ
今回は「無色」と「透明」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。