この記事では、「絵師」【えし】と「絵描き」【えかき】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「絵師」とは?意味
日本画を描く人を「絵師」【えし】と呼びます。
明治期に誕生した日本の伝統的な描き方や色合いが美しい日本画は、和紙に絵絹などの材料を使って描くのが一般的です。
輪郭は繊細で細く、色合いも優しい描き方は多くの人を魅了してやまない絵が魅了します。
日本で「絵師」として活躍していたのが横山大観や上村松園、川合玉堂であり、日本美術の美しさと魅力を世界に広めた「絵師」で、その後の芸術に多大なる影響を与えました。
最近はゲームのキャラクターや背景、漫画を描く人も「絵師」と呼ばれています。
「絵描き」とは?意味
絵で生計を立てている人を「絵描き」【えかき】といいます。
絵を描くことを得意としている人が職業として働き、お金にしている人を指す言葉であり、自分で絵を描いてサイトで販売したり、展示会を開いて購入してもらって収入を得る者を指すわけです。
画家とも呼び、自分なりの描き方で人々に訴えかけるような絵を描いたり、魅了する美しい絵を描くなどして飾りたいと思わせて購入意欲を掴むわけです。
描きやすいように画材を選び、画風も作成スタイルも自由に選んでいます。
「絵師」と「絵描き」の違い
「絵師」と「絵描き」の違いを、分かりやすく解説します。
いろいろな絵の中でも、日本画や浮世絵に特化して絵を描く人を「絵師」といいます。
繊細な描き方と色合いを用いて、美しい日本画を描いて魅了します。
歴史は古く、588年には画工白加【えたくみはくか】や、604年には黄書画師【きふみのえかき】など、人物像を立体的で繊細に実物とそっくりに描ける者が活躍していました。
もう一方の「絵描き」は、さほど繊細な絵を描けなくても、洞察力で描くものを独特なタッチで描く画家を意味しています。
好きなものを描くのが得意な人が「絵描き」として活躍して、さまざまな絵の具や紙から気に入ったもので絵を描くという違いがあります。
まとめ
どちらも絵を描く人を指す呼び方ですが、歴史や描くものに違いがありますので、自分なりに比較して調べてみるといいでしょう。