「弱者」と「小心者」はどちらも人に対して使われる言葉ですが、細かな意味合いが異なるため必要に応じて使い分けることが必要です。
この記事では、「弱者」と「小心者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弱者」とは?
「弱者」は「じゃくしゃ」と読む熟語で、「弱い人」や「力がなかったり劣っていたりする人」を意味します。
漢字の「弱」には「弱い」「力がない」「弱る」「幼い」といった意味があり、「者」には「人」「状態などの主体を示す」「特定の事柄」などの意味が含まれています。
「小心者」とは?
「小心者」は「気が小さい人」「臆病な人」を意味する言葉で、「しょうしんもの」と読みます。
「小心」という熟語は「臆病で気が小さい」「細かいことに気を配る」といった意を表し、「者」は「人」「特定の事柄」などを示します。
「弱者」と「小心者」の違い
「弱者」と「小心者」の違いを分かりやすく解説します。
「弱者」は「弱い者」と書く通り、「弱い人」や「力を持たない人」「力が劣る人」のことを示し、「弱者を救済する」や「弱者に味方する」のように使われます。
単独で用いられることも多いですが、他の単語と組み合わせて「〜弱者」のように使われることもあります。
例えば、身体能力や所得、発言力などが制限され社会的に不利な境遇にある者のことを「社会的弱者」と呼んだり、過疎化などの影響で生活必需品の買い物が困難な状況下にある者のことを「買い物弱者」と呼んだりします。
一方、「小心者」は「気が小さくて臆病な人」を意味し、「彼は小心者だ」のように使用します。
「小心者」の主な特徴としては、あらゆることに消極的でマイナス思考が多い、心配性、ミスを引きずりやすい、劣等感が強いなどが挙げられ、どちらかというとネガティブな意味で使用されています。
まとめ
「弱者」は「無力な人」「力が劣る人」を示し、「小心者」は「気が小さくて臆病な人」を示します。
「弱者」が他の言葉と組み合わせて使われることがある点や、「小心者」がネガティブな意味合いで使用される点も覚えておきましょう。
ぜひ言葉の意味の違いを理解する参考にしてください。