この記事では、「緩やか」と「なめらか」の違いを分かりやすく説明していきます。
「緩やか」とは?
変化や傾斜の程度が小さく、ゆっくりとしていることを意味する言葉です。
例えば、坂や階段の角度が急ではなく、ゆるやかに傾いている場合や、グラフの変化がゆっくりで傾きが小さい場合などに使われます。
また、「緩やかに」は、「徐々に」「ゆっくりと」という副詞としても使用可能です。
「なめらか」とは?
表面に凸凹がなく、滑らかで平らなことを意味する言葉です。
例えば、鏡や絹のようになめらかなものや、なだらかな曲線や動きなどに使われます。
また、「なめらかに」は、「滑らかに」「すらすらと」という副詞としても使用可能です。
「緩やか」と「なめらか」の違い
「緩やか」と「なめらか」の違いを、分かりやすく解説します。
「緩やか」と「なめらか」の違いとしては、「緩やか」が変化や傾斜の程度を表し、「なめらか」が表面や曲線の状態を表すという点です。
また、「緩やか」は多少の変動やばらつきがあってもよいのに対し、「なめらか」は平らに近いほど変化が少ないことを強調します。
つまり、両者の違いは、「緩やか」が変化や傾斜の度合いを強調するのに対し、「なめらか」が表面の状態を強調するという点だと言えます。
「緩やか」の例文
・『この会社は、緩やかではあるものの、着実に成長している』
・『緩やかな傾斜の山を下っていく』
「なめらか」の例文
・『このシュークリームのカスタードは、とてもなめらかで美味しい』
・『今日買ったニットの肌触りはなめらかで気持ちが良い』
まとめ
「緩やか」と「なめらか」は似たような意味をもつ言葉を意味しますが、使い分けやニュアンスの違いがあります。
「緩やか」は、締め方や張り方がきつくないさま、動きや勢いが激しくないさま、なだらかなさま、規律等が厳しくないさまなどを表します。
その一方で、「なめらか」は、表面がすべすべとしていてひっかかりやデコボコがないさま、物事がスムーズに淀みなく進むさまなどを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。