「四元豚」と「ブランド豚」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「四元豚」と「ブランド豚」の違いとは?違い

この記事では、「四元豚」「ブランド豚」の違いを分かりやすく説明していきます。

「四元豚」とは?

「四元豚(よんげんとん)」とは、4つの品種をかけ合わせて品種改良した豚のこと。

豚の品種には、大ヨークシャー、ランドレース、デュロック、バークシャー(黒豚)、チェスターホワイトなどがあり、それらの品種の中から4種を選んで交配させたものが「四元豚」になります。

ちなみに3つの品種をかけ合わせたものは「三元豚(さんげんとん)」といい、現在流通している精肉の多くを占めています。

豚肉をかけ合わせるのは、それぞれの品種に長所と短所があり、交配することで各品種の長所を引き継いだ良質な豚が作れるためです。

また、動物の交配には「雑種強勢」という現象がみられ、純血種同士を交配させるよりも異なる品種をかけ合わせた雑種のほうが繁殖力や抵抗力が高い子孫が生まれる、という特徴があります。

そのため、豚も純血種よりも雑種にしたほうが、より生産性が高くおいしい精肉が作れるのです。

有名な銘柄には「四元豚シルキーポーク」があります。


「ブランド豚」とは?

「ブランド豚」は、他の豚と差別化を図って一定のルールにそって生産されている豚のことです。

品種のかけ合わせ方、地域、飼育環境、えさ、飼育の仕方などに独自の基準を定めて生産されており、かつ、ある程度の生産量があるものが「ブランド豚」をうたっています。

牛の銘柄ほど厳しい基準は定められておらず、全国には数百種類もの「ブランド豚」があるといわれます。

なお、よく知られる銘柄には「かごしま黒豚」「あぐー豚」「金華豚」などがあります。

それぞれの銘柄によって肉質や味の個性が異なり、一般的な豚肉よりも生産のコストがかかるため高価になる傾向がみられます。


「四元豚」と「ブランド豚」の違い

「四元豚」「ブランド豚」の違いを、分かりやすく解説します。

流通している豚肉の多くは、複数の品種を交配して品種改良したものであり、「四元豚」は4つの品種をかけ合わせて作られている豚肉の総称、「ブランド豚」は、特定の銘柄をうたい、独自のルールにそって生産されている豚の総称です。

つまり「四元豚」「ブランド豚」では、畜産用の豚を分類する際の定義が異なります。

例えば、ある「ブランド豚」が3つの品種をかけ合わせた「三元豚」ならば、その豚は「四元豚」ではありません。

また、4品種をかけ合わせた「四元豚」がブランド化をすれば「ブランド豚」ともいえるようになります。

まとめ

豚肉のパッケージでよく見かける「四元豚」「ブランド豚」は、どちらもこだわって生産された豚ですが、分類上の定義はそれぞれ異なっています。

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