「悶絶」と「苦悶」には、どのような違いがあるのでしょう。
この記事では、「悶絶」と「苦悶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「悶絶」とは?
「悶絶」とは、苦しみもだえ、そして、気絶することを意味します。
苦しみもだえるだけでなく、気絶しなければ「悶絶」とは言えません。
ただし、実際に気絶しない場合でも「悶絶」が用いられることは少なくありません。
言い換えれば、「苦しむ」や「苦しみ喘ぐ」、「苦悩」、「悲鳴を上げる」などと同じです。
「悶絶」の使い方
「悶絶」は、「悶絶する」や「悶絶した」、「悶絶しそう」、「悶絶必至」などといった形で用いられます。
「苦悶」とは?
「苦悶」とは、肉体的、精神的に苦しみもだえることを意味します。
実際に肉体的に受けた苦しみだけでなく、精神的な苦しみに対しても用いられる言葉です。
言い換えれば、「苦痛」や「苦しみ」、「苦渋」、「苦悩」などと同じです。
「苦悶」の使い方
「苦悶」は、「苦悶する」や「苦悶がある」、「苦悶の表情」、「苦悶の中」などといった形で用いられます。
「悶絶」と「苦悶」の違い
「悶絶」も「苦悶」も、どちらも苦しみもだえることを意味します。
そのうえで、「悶絶」は、ただ単に苦しみもだえるだけでなく気絶することを意味し、「苦悶」は、肉体的だけでなく精神的にも苦しみもだえるといった意味があります。
この点において、この2つの言葉には異なった意味があります。
「悶絶」の例文
・『父はガンの痛いみに耐え切れず悶絶した』
・『彼女のワンピース姿に悶絶しそうだ』
・『彼女の可愛さは悶絶必至です』
・『激辛料理で悶絶しそうになった』
「苦悶」の例文
・『最期、苦悶に満ちた顔で父は旅立ちました』
・『息子のことを考え、日夜苦悶する日々が続いています』
・『自打球を受け苦悶する表情をする選手』
・『ここ最近、苦悶の連続です』
まとめ
以上のように、「悶絶」と「苦悶」とでは、意味のないように微妙な違いが存在します。