この記事では、「感無量」と「感慨に浸る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感無量」とは?
心に深く感じて、はかりしれないほどの喜びや感動を表す言葉です。
例えば、長年の夢をなし得たときや、大切な人との再会を果たしたときなどに使われます。
この言葉は、「感慨無量」の略語であり、本来は「感慨」に「無量」という言葉をつけて「感慨無量」と言うのが正しいですが、現代では「感無量」と省略して使われることが多いと考えられます。
「感慨に浸る」とは?
心に深く感じて、しみじみとした気持ちになることを表す言葉です。
例えば、昔の思い出にふけったり、人生の節目を迎えたりするときなどに使われます。
この言葉は、「感慨」に「浸る」という言葉をつけて、「感慨」の程度が強いことを表しています。
「浸る」とは、水につかるという意味ですが、ここでは心が感情につかるという意味で使われています。
「感無量」と「感慨に浸る」の違い
「感無量」と「感慨に浸る」の違いを、分かりやすく解説します。
「感無量」と「感慨に浸る」という言葉の意味の違いは、感じる感情の種類や強さにあります。
「感無量」は、喜びや感動が強くて言葉にならないほどの状態を表しますが、「感慨に浸る」は、感慨が深くてしみじみとする状態を表します。
また、「感無量」は、その場で感じる感情を表しますが、「感慨に浸る」は、過去のことや将来のことなどを考えて感じる感情を表します。
「感無量」の例文
・『この賞を受賞できたのは、皆様のおかげです。感無量の一言に尽きます』
・『子供が無事に卒業式を迎えたとき、感無量のあまり涙が止まりませんでした』
「感慨に浸る」の例文
・『久しぶりに故郷に帰って、昔の友人たちと再会して感慨に浸りました』
・『人生の節目に立って、これまでの道のりを感慨に浸ってみました』
まとめ
「感無量」と「感慨に浸る」の違いは、感情の程度や種類にあります。
「感無量」は、より強い感動や喜びを表すのに対して、「感慨に浸る」は、より静かな感動や懐かしさを表すと言えるでしょう。