この記事では、「収支」と「出納」の違いを分かりやすく説明していきます。
「収支」とは?
金銭の収入と支出の差額を指す言葉です。
収支は、企業や個人の経済状況を把握するために重要な指標です。
収支がプラスであれば、収入が支出を上回っていることを意味し、収支がマイナスであれば、収入が支出に及ばないことを意味します。
収支は、現金取引における収入と支出だけでなく、発生主義における取引の損益にも相当します。
発生主義とは、取引が発生した時点で収入や費用を計上する会計方法です。
「出納」とは?
金銭や物品の出し入れをすることや、その記録・管理することを指す言葉です。
出納は、経理業務の一部であり、現金や預金の管理や、入出金の帳簿の作成などを実施します。
出納には、現金出納帳と預金出納帳という2つの出納帳が必要です。
現金出納帳とは、現金の入出金を日付順に記録する帳簿です。
預金出納帳とは、銀行や郵便局などの預金口座の入出金を日付順に記録する帳簿です。
出納帳は、収支の計算や決算書の作成に必要な資料となります。
「収支」と「出納」の違い
「収支」と「出納」の違いを、分かりやすく解説します。
「収支」と「出納」は、どちらも金銭の出し入れに関する言葉ですが、ニュアンスや使われる場面が異なります。
「収支」は、ある期間における収入と支出の差額を指します。
その一方で、「出納」は、現金や物品の出し入れを実施すること、またはその記録や管理を実施することを指します。
「収支」の例文
・『家計の収支を管理するために家計簿をつける』
・『国際収支の不均衡が経済に影響を与える』
「出納」の例文
・『出納の管理は正確さと責任感が必要だ』
・『出納帳にはすべての収入と支出を記録する』
まとめ
「収支」と「出納」は、似たような言葉ですが、意味やニュアンスは異なります。
それぞれ異なる使い方をするので、正しく理解するようにしましょう。