ビジネスに関する説明で使う言葉として「業種」と「業態」があります。
それぞれ何を意味する言葉でどのような違いで区別すればいいのでしょうか。
今回は、「業種」と「業態」の違いを解説します。
「業種」とは?
「業種」とは、「取扱内容で分類した仕事の種類」を表す言葉です。
「業種」の使い方
世の中には数えきれないぐらいたくさんの仕事が存在します。
それぞれの仕事は別の仕事として存在していますが大まかなジャンルや取り扱っている商品、提供するサービスなどを基準にしていくつかに区分することが可能です。
提供するサービスの内容や取り扱う商品の種類など具体的な内容を基準にして仕事を種類別に区分したものが「業種」です。
食べ物を提供する仕事を「飲食業」銀行や信用金庫などお金を扱う仕事を「金融業」というようにメインとなる仕事の種類で区分したものが「業種」に当たります。
「業態」とは?
「業態」とは、「やり方や形態で分類した仕事の区分」を表す言葉です。
「業態」の使い方
同じ商品を取り扱う仕事でもビジネスのやり方はそれぞれ違いがあります。
例えば蕎麦屋と一口に言っても席を用意して店内で食事する店や出前専門の店、出張で料理する店や立ち食いの店など同じ蕎麦屋でも実際の営業形態はひとつだけとは限りません。
営業のやり方や形態による区分を指す言葉が「業態」です。
「業種」と「業態」の違い
「業種」と「業態」の違いは「分類の基準」です。
「業種」は取り扱う商品やサービスの種類を着順分類するのに対し「業態」は商品やサービスを提供するやり方や営業方法を基準に分類します。
「業種」が同じ場合は取り扱う商品やサービスが似ているビジネスで「業態」が同じ場合はシステムや収益構造などビジネスのやり方が似ています。
「業種」の例文
・『業種別のデータを見る』
・『異なる業種に参入する』
「業態」の例文
・『新しい業態を提案する』
・『業態の転換を急ぐ』
まとめ
「業種」と「業態」はそれぞれ表しているものが全く異なります。
何を基準にビジネスを分類しているのかを理解して区別しましょう。