「海溝」と「トラフ」はどちらも海底の地形を表す言葉ですが、具体的にどのような基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「海溝」と「トラフ」の違いを解説します。
「海溝」とは?
「海溝」とは、「海底にある水深6000メートル以上の深い溝」を指す言葉です。
「海溝」の使い方
海底と聞くとなだらかな地面がそこのように続いているイメージを浮かべる人もいますが、実際の海底は地表と同じく山あり谷ありで一様ではありません。
地上にも谷やクレパスなど深い裂け目がありますが海底にもそのような深く沈み込んだ溝が存在します。
海底にある溝の中でも特に深いものが「海溝」です。
水深6000メートルが一つの基準となっており6000メートルを超える深さの溝のみが「海溝」と呼ばれます。
「トラフ」とは?
「トラフ」とは、「海底にある地形で水深6000メートルよりも浅く広い溝」を指す言葉です。
「トラフ」の使い方
海底にある溝の一種ですが比較的浅く面積も広いものを指します。
水深6000メートルが基準でありそれよりも浅く傾斜がなだらかで比較的幅の広いものが「トラフ」です。
日本の周辺には「南海トラフ」「駿河トラフ」などがありど日本列島を囲むように存在しています。
「海溝」と「トラフ」の違い
「海溝」と「トラフ」の違いは「水深」です。
海底にある溝のうち水深6000メートルを超えるものが「海溝」、水深6000よりも浅く傾斜が緩やかなのが「トラフ」という違いで区別されています。
「海溝」の例文
・『探査船が海溝に侵入する』
・『海溝には深海魚が生息している』
・『世界一深いマリアナ海溝』
「トラフ」の例文
・『トラフについて調査する』
・『トラフ独特の生態系を調べる』
・『トラフと地震は密接な関係にある』
まとめ
「海溝」と「トラフ」はどちらも海底の独特な地形を表す言葉ですが水深と形状によって区別されています。
地震との関連が研究されるなど調査が進められておりニュースで耳にする機会も増えています。
それぞれがどのような地形を指すのか違いを覚えておきましょう。