ホワイト、レッド「チェダーチーズ」の色の違いってなに?
この記事では、「チェダーチーズ」と「レッドチェダーチーズ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「チェダーチーズ」とは?
英国西部のサマセット州チェダーが発祥のセミドライタイプのチーズです。
とはいえ現代では世界各国にその製法は伝わっており、ゴーダチーズと並んで世界各地で作られています。
チェダリングという技法で作られるのが特徴。
しかし現代では本品はプロセスチーズの原料になるため、大量生産されたインダストリアルタイプがほとんどになります。
淡い黄色が本来の色。
しかし餌で色が変わるため、淡い黄色の中にも濃淡があります。
「レッドチェダーチーズ」とは?
チェダーチーズにベニノキの種子由来のアナトー色素で色付けされたもの。
色は千差万別ですが、日本人の目から見た場合はオレンジのものが一般的だと言えるでしょう。
また輸入国によって色が違いますが、これはベースになる生乳の色が白か黄色に近いかによります。
広大な大地を持ち放牧を行う南半球の乳牛から取れた生乳は黄色。
日本や広大な土地を持ちながらも餌をサイレージ管理する北米域の生乳は白くなります。
これにより着色料を加えたレッドチェダーでも色の違いが発生する訳です。
「チェダーチーズ」と「レッドチェダーチーズ」の違い
「チェダーチーズ」と「レッドチェダーチーズ」の違いを、分かりやすく解説します。
基本的に両者ともにチェダーチーズであるのに違いはありません。
そのなかで着色料が使われているか、いないかの違いです。
また日本ではチーズの消費量が劇的に伸びたのは食生活の洋食化がより一層進んで以降のこと。
そしてチェダーとレッドチェダーを呼び分けるようになったのも、まだここ20年程度のことだと言っていいでしょう。
まとめ
チェダーチーズもレッドチェダーチーズも基本的には同一のものです。
アナトー色素などの、食品添加物を使って色付けされたものがレッドチェダーチーズと呼ばれます。
着色料が使ってあれば色の濃淡は関係ないため、濃いオレンジのものや淡いイエローのチェダーチーズも一括りにされます。
日本でチーズ消費量が劇的に伸びたのは90年代半ば。
そのためレッドチェダーは一般消費者には比較的新しい分類のチーズだと言っていいでしょう。
チェダーチーズのなかでの色の違いはベースの生乳の色の違いにも大きく左右されます。
放牧で牧草が主食の南半球・南米、オセアニア地域の生乳は黄色みがかかっており、飼料がメインの北半球産の生乳は白になるからです。
これは牧草からカロテノイド色素を得るため。
このため南半球・南半球産の生乳を使ったチェダーチーズ自体が相対的に濃い色の傾向になると言っていいでしょう。