この記事では、「味わい」と「旨味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「味わい」とは?
「味わい」には異なる2つの意味があります。
1つ目は、食べ物、飲み物が舌に与える感じ。
香りや温度、食感などの感覚を意味します。
例えば、「ふくよかな味わいのスープ」や「深い味わいのコーヒー」「独自の味わい」などといった形で使用します。
2つ目は、おもむき、何とも言えない感覚、醍醐味、良いところなどを意味します。
例えば、「味わいのある言葉」や「味わい深い感想」などといった形で使用します。
「旨味」とは?
「旨味」には異なる3つの意味があります。
1つ目は、食べ物、飲み物のおいしさです。
食材自体のおいしさ、だしのうまみ成分が引き出され感じるおいしさなどが「旨味」になります。
2つ目は、技芸などの巧みさです。
例えば、「脇役ながらも旨味を出す」などといった形で使用します。
3つ目は、仕事や商売などで利益や儲けが多いおもしろみです。
例えば、「旨味のある商売」などといった形で使用します。
「味わい」と「旨味」の違い
「味わい」と「旨味」の違いを、分かりやすく解説します。
同じ食べ物に対して使用される「味わい」と「旨味」ですが、それぞれの言葉が持つ意味には違いがあります。
「味わい」は、食べ物が舌に与える感じを意味するほか、その香りや温度、食感などの感覚を意味します。
一方、「旨味」の場合はおいしさを意味し、食材自体のおいしさ、だしのうまみ成分が引き出され感じるおいしさなど意味します。
そのため、同じ食材を口にしたときでも、その「味わい」と「旨味」とでは異なった内容となります。
「味わい」の例文
・『ジューシーな味わいが特徴的なハンバーグを頂きました』
・『秋の香りを味わいながら娘と散歩を楽しみました』
「旨味」の例文
・『私は昆布から出た旨味が強い出汁が好みです』
・『この旨味が何から来ているのか知りたくなり大将に尋ねてみました』
まとめ
以上のように例え同じ食べ物を口にした場合でも、「味わい」と「旨味」とでは、その内容は異なるものになります。